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2024.03.29

ドキッ‼️ まさかだらけの心臓病闘病体験記(第3話:原因不明からのひらきなおり)

文:清水 里華

2024年2月22日(木)

いつ心臓が止まってもおかしくない「完全房室ブロック」状態のまま、シャバにリリースされて、はや2週間。すっかり落ちてしまった体力を取り戻したいものの、どこまで心臓に負荷をかけて良いか判断できずモヤモヤしていたが、ついに待ちに待ったMRI検査の結果告知の日がやってきた。

結果は、シロ。
不整脈の原因は、どうやら心筋炎や心筋梗塞といった心疾患ではなく、過度な運動を避けつつ定期的な通院をすれば、ひとまず問題ないらしい。これはこれで喜ばしいのだが、私の中には余計にモヤモヤが募る。

・結局、この「完全房室ブロック」という不整脈の原因とは?
・治療もできずに経過観察するしかできないのはなぜ?
・Apple Watchが毎晩通知してくる40拍以下の低心拍は放置してていいの?
・めまいや失神があったらすぐ病院へ、と言われても、それじゃ遅くない?
・そもそも心臓に負担をかけない運動って何?

なにしろ、こんな↓恐ろしい研究報告もあるのだ。

「徐脈性不整脈のうち、完全房室ブロックの患者の予後はきわめて不良であり、ペースメーカ植込みから3年後の死亡率が17%、ペースメーカを植込まずに経過をみた場合、3年半後の死亡率が50%との報告もある。」

えーい、モヤモヤは残れど、起きるかどうかわからないことで悩んでもしょうがあるまい。天変地異だっていつ起こるかわからない。それこそ「杞憂」である。命ある限り、前進あるのみ。いまできることを、ただ無心にやるのみ。


まずは、いつ何時ブっ倒れるかわからないとのことなので、緊急連絡先や病名を記したヘルプカード(TOP画像参照)を数枚用意し、スマホカバーやら名刺ケースやらのあらゆる荷物に忍ばせることに。

さらに、すっかり落ちてしまった体力と気力を回復すべく、もはやライフワークとなった毎日10kmのランニングも再開。Apple Watchの「心拍数モニター」で最大心拍ゾーンを注視しつつ走れば問題あるまい。

そんなこんなで、人生いつだってメメント・モリ & カルペ・ディエム。
予後は現在進行形のまま、これにて公開心臓病体験ドキュメントはひとまず終了。みなさん、どうか定期検診は受けてくださいね。

PROFILE

清水 里華(シミズ リカ)

都内の広告会社に勤めるクリエイティブディレクター兼コピーライター。
ときには、戦慄のオルタナティヴロックバンド「Very Ape」でドラムを叩き、ときには、WEBメディア「FREEZINE」で企画+取材+構成+イラストを担当。

Very Ape

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