COLUMN
2021.09.14
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2021.09.14
このコラムは、FREEZINE編集部にして、株式投資の超ド級初心者であるわたくし清水里華が、いっさいの知識も資産も持たず丸腰で株式投資に体当たりし、トライ&エラーを重ねていく姿をドキュメントでつづり、大いに笑ってもらおうという趣旨の、リアル現在進行形のコラムです。
注:同時に自分の勉強メモでもありますので、読後感はいっさい保証いたしません。また、投資はあくまでも自己責任でお願いいたします。
さて前回は、「会社四季報」をあえて投資ではなく、本業の広告制作に役立てる方法を探ってみたので、今回は投資について原点回帰しようと思います。そこで取り上げる本はこちら。
「「長期」「分散」「最適」で考える世界一シンプルな投資法」 これからの資産形成を考える会著
もう、タイトルからして出落ち感ハンパないですが、最近ではどの証券会社でも提唱している投資の基本原則ですね。短絡的なリターンを狙って一点買いするのではなく、投資先を分散させながら少額投資を積み重ね、長期でのリターンを狙うこと。実際の資産家たちの投資スタイルを研究し尽くした専門家が提唱するのですから、恐らくは真理なのだと思います。
これに関しては、先輩のCMプランナーが書かれていた「面白いって何なんすか!?問題」という著作の中でも説かれていました。なんでも、著者の井村光明さんが無料投資セミナーに誘われて行ったところ、投資の世界では有名な某金融会社の社長さんがこう言われたのだそうです。
「投資において一つだけ確かなことは、未来のことは誰にもわからない、ということです。未来を予測して投資先を変えていくのは投資ではなく、投機です。初心者であるほど値動きに一喜一憂して、場当たり的にやり方を変えようとしがち。だから失敗するのです。ルールに沿って、どんな状況でも同じやり方を粛々と継続することです。」
なるほど。投資と投機は違うのですね。
だからこそ淡々と長期投資を積み重ねていくのだと。
ここでひとつ、大きな問題がございます。
それは、「PRESIDENT Online音声版」で編集長がいみじくも指摘していた内容とかぶるのですが、
「長期分散投資は、間違ってないけど、つまらん」
そうなんです。株価が下がろうと上がろうと、淡々と投資を繰り返すスタイル、これははっきり申しますと、めっちゃ飽きます。なんかこう、エキサイティングな値動きをつい求めてしまいがちな初心者は、この「飽き」ゆえに離脱してしまうというケースも多いそうです。
かく言う私も、淡々と投資信託で「長期・分散・積立」投資に取り組んでいるわけでして、ヘッダーの画像は、実際の私の投資信託の値動きのグラフです。どうです?この地道な動き。飽きますよね。ちなみにグラフの真ん中くらいでドーンと減ってるのは、マンション買替えに備えて全額売却したタイミングでして、投資とはまったく関係ないノイズです。
ひとまず当面は「飽き」と戦いつつ、あと10年は様子見をするしかないなという結論に達しました。よって、このコラムはいったん終了!
10年後どうなっているか、機会があればまたどこかでご報告いたします。
これまでご愛読ありがとうございました!
都内の広告会社に勤めるクリエイティブディレクター兼コピーライター。
ときには、戦慄のオルタナティヴロックバンド「Very Ape」でドラムを叩き、ときには、WEBメディア「FREEZINE」で企画+取材+構成+イラストを担当。