COLUMN
2023.04.25
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2023.04.25
FREEZINE運営スタッフの清水です。コラム第1話では、購入当時には想像できないほどに価格高騰した東京・原宿のマンションを、高値のうちに売りに出そう!と夫婦で決意するところまでレポートいたしました。第2話以降では、中古マンションの売却って、思った以上にいろいろ大変なんよ、という話を粘着的にねちねちと綴っていこうと思う。だって本当に大変だったんですもの。
2020年11月8日。
野村不動産による正式な宅内査定が行われ、3ヶ月の専任媒介契約を結ぶ。いよいよ本格的に売却活動開始である。
まず一番最初にすることは何か?それは、部屋の「宣材」写真を撮ることである。マンション売却にあたっては、よりたくさんの見込み客をゲットするために、部屋の状態をいかに魅力的にアピールしていくかが大事なんですって。そこで、プロのインテリアコーディネーター(ホームステージャーとも呼ぶらしい)と、プロのカメラマンに参画いただき、部屋を盛り盛りにデコレートしてもらって写真を撮ってもらうという「ホームステージング」からスタートすることになりました。
そこでひとつ、大きな問題が。
夫がアパレル販売という商売を営んでいる都合上、自宅に商品在庫をプールしておく必要があるのだが、それこそ廊下から寝室からリビングまで、ただでさえ狭い部屋のそこら中にダンボールが所狭しと積み上がっていたのである。
これでは、ホームステージングやら内見どころの話ではない。しかし撮影日は11月28日に決定してしまったやん。おろろ。正味20日でこのダンボールの山をなんとかせねば。
そこで、さっそくレンタルのトランクルーム探しを試みた。しかし、渋谷近辺のトランクルームはどれもスペースが小さく、とてもではないがあの在庫の山を収納できる気がしない。しかも日々の受注状況に応じて、いつでも商品を取り出せるよう整理してストックしておく必要もある。
うーむ。だとしたら、どこか別のマンションかアパートの一室を短期契約するしかない。
そこで、渋谷近辺の格安ワンルームを探しまくってみたところ、我が家から徒歩10分で行ける「表参道ヒルズ」の裏手に、敷金・礼金ゼロの手頃な物件を発見。出費は正直痛いが、背に腹は変えられない。すかさず、「すむぞう」という藤子不二雄的な名前の仲介業者へおっかなびっくりコンタクトを取り、11月16日に内見のアポイントを取り付けたのであった。
ここで改めて確認しておくと、撮影日は11月28日。そのわずか12日間で、マンション契約~荷物の搬出&搬入というウルトラCは、はたして実現できるのだろうか。キリキリと胃がしめつけられるような、綱渡りの日々の始まりである。
(つづく)