COLUMN
2021.06.04
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2021.06.04
このコラムは、FREEZINE編集部にして、株式投資の超ド級初心者であるわたくし清水里華が、いっさいの知識も資産も持たず丸腰で株式投資に体当たりし、トライ&エラーを重ねていく姿をドキュメントでつづり、大いに笑ってもらおうという趣旨の、リアル現在進行形のコラムです。
注:同時に自分の勉強メモでもありますので、読後感はいっさい保証いたしません。また、投資はあくまでも自己責任でお願いいたします。
「ん?値下がり確実な株を、あえて買うとは?」
さて前回は、身の回りの無駄を減らすことこそが確実な投資だね!と学んだところで、第3話では、いざ企業の株を買うための手段を学ぼうじゃないかということで、紐解く本はこちら。
複数の証券会社で数億単位の運用を担当していたという、現役バリバリのファンドマネージャーの著書であります。この方は、高額の報酬を約束された外資系ヘッジファンドを辞めて起業されたのですが、その裏には、「個人投資家の多くが損をしながら投資を続けていることに心を痛めており、日本人の誰もが機関投資家と同じ土俵で勝負できるようになってほしい、投資が日常的に普通になってほしい、投資することで資産を増やすお手伝いをしたい」という強い思いがあったとのこと。株式投資で利益を上げるための知恵について、プロの視点から実にわかりやすく基本的なイロハをまとめてくれた一冊だと思います。
その中でもわたくし的にもっとも目ウロコだった一説はこちら。
「本当に探すべきは、いい会社ではなく、「上がる株」と「下がる株」」
・・・んっ!?(二度見)
「下がる株」!?
そもそも、わたくしが投資家を志したのは、心ある企業の成長を投資の面から応援したい、という思いがあったためであって、「下がる株」への投資なんて、はなから想定外であった。
しかし、著者曰く、右肩上がりではない日本の相場において、上がると期待する企業の株を長期に渡って持ち続けるだけでは、少しずつリターンを積み重ねていく“絶対リターン”の実現は見込めない。そのためには「下がる銘柄」への投資も組み込んでいくことが大事だよ、ということです。
誤解を恐れずにまとめると、いわゆる信用取引の「カラ売り」やら、先物取引の「オプション」と言われるアイツです。上手くいけば利益がべらぼうに膨らむ反面、失敗したら際限なくマイナス幅が膨らんで、下手すりゃ自己破産しかねないという例のアイツです。うえーおっかねえ。
ところがこの本によれば、このおっかねえ「下がる銘柄」への投資と、「上がる銘柄」への投資をうまい具合に組み合わせることで、ポートフォリオ全体でのリターンをちびちびと積み重ねていくことが、投資のプロの発想であるとのこと。だがしかし、こちとら、右も左もわからない素人じゃん。どうやってポートフォリオのバランスを采配すりゃいいのかな?うーん・・・・
あ、そうか。
そこらへんをうまいこと投資のプロがバランスしてくれてる投資信託を毎月少額ずつ積み立てればいいのか。
ということで現在、ちびちびと投資信託を買い進めることから始めております。っていいのかこんな結論で。
とりあえず、待て次号。
(改めて申しますが、投資のスタンスは投資家それぞれで異なると思うため、あくまで個人的な見解を発信しておりますことをご了承ください)
都内の広告会社に勤めるクリエイティブディレクター兼コピーライター。
ときには、戦慄のオルタナティヴロックバンド「Very Ape」でドラムを叩き、ときには、WEBメディア「FREEZINE」で企画+取材+構成+イラストを担当。