COLUMN
2021.05.21
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2021.05.21
このコラムは、FREEZINE編集部にして、株式投資の超ド級初心者であるわたくし清水里華が、いっさいの知識も資産も持たず丸腰で株式投資に体当たりし、トライ&エラーを重ねていく姿をドキュメントでつづり、大いに笑ってもらおうという趣旨の、リアル現在進行形のコラムです。
注:同時に自分の勉強メモでもありますので、読後感はいっさい保証いたしません。また、投資はあくまでも自己責任でお願いいたします。
♪ピンポーン
「お宅、どこかで漏水してませんか?」
唐突に、検針に来られた水道局のお姉さんからこう切り出された。なんでも、この2ヶ月で水道使用量が前回の検針時の4倍に跳ね上がっているらしい。
検針票によるとその水量、合計120立方メートル。なんと水道料金にして42,000円。水道代42,000円て、自宅にプールもってる富豪かよ。こちとらリモートワークで入浴回数すら減ってるというのに(汚)
「少しずつ、ずーっと水が流れているようなんですけど」
そう言われて、はたと思いつく。
トイレや。
リフォームで某メーカーのトイレに変えてから約2ヶ月。ピカピカのトイレが嬉しくて、オート機能というオート機能はすべてオンに設定。オート便座あたためにオートふた開閉、オート洗浄、オートノズルきれい!おお!全部ちがって全部いい!どーんと全開でいこうやないか!
それが、落とし穴であった。
みなさん知ってます?トイレには「凍結防止」(流動方式)機能というものがあることを。寒冷地のトイレには必須の機能とのことだが、トイレの凍結を防ぐために5分に1度、50mLの水を流すという動作を24時間にわたり、延々と繰り返してくれるのである。
見るたびにちょろちょろ流れてるトイレの様子を、実は、夫は疑いの目でみていたらしいのだが、浅はかな私はと言えば、
「なんかいっつもトイレ、勝手に掃除してくれてるじゃん。この働きものぉ。」
なんて都合よく解釈していたのである。違いない。あの機能のせいや。
ざっと計算してみたところ、毎日、バスタブになみなみと張った200リットルもの水と金を、嬉々としてザブザブと下水に流していたことになります。ああ無知って罪。水道局のお姉さんが指摘してくれなかったら来月以降、一体どうなっていたことだろうか。
ここではたと思い出したのが、「節約こそ、投資」という名言であります。元・朝日新聞社でライターの稲垣えみ子さんがAERAドットで連載しているコラム「アフロ画報」でこんなこと↓をおっしゃっておられました。
「確実に言えることは、ゴミを減らせば支出も減るということだ。減らしたくなくても減る。しかも暮らしのレベルは変わらない。っていうか家の中も頭の中も整理されるのでレベルはむしろ急上昇。世の中には難しい投資本が山ほど出回っているが、何よりゴミを減らすことが最も簡単で確実な投資だと私は思うね。」
いやーけだし名言。実に胸がすきますね!
とか偉そうに言ってますけど、「これからは投資だ!」と息巻く傍でジャブジャブと勢いよく水を捨ててた自分が本当に恥ずかしい。わたくしの投資手始めは、凍結防止のスイッチを切るところからだな、と思った次第であります。
てなことで、待て次号。
(改めて申しますが、投資のスタンスは投資家それぞれで異なると思うため、あくまで個人的な見解を発信しておりますことをご了承ください)
都内の広告会社に勤めるクリエイティブディレクター兼コピーライター。
ときには、戦慄のオルタナティヴロックバンド「Very Ape」でドラムを叩き、ときには、WEBメディア「FREEZINE」で企画+取材+構成+イラストを担当。