COLUMN

2024.01.09

「文系恋人放浪中」by 赤城文 第15回 /私の来世は来年

夜のお店に来るオヂサンのビジュアルは大体YMOのメンバーに当てはめられるから少しでも似てたら「若い頃のゆきひろに似てますね〜」とか言えば大抵のオヂサンは悪い気はしないってデタラメを昔友人に言ったんですよね

ライフハックとして使ってください。

テーマソングのない恋愛が一番幸せですよね。つまり結婚と強く結びついた恋愛ですね。

「私たちはハヌマーンのアパルトマンの中の恋人達みたいだったな…」とか思う恋愛嫌だ。若過ぎる。青過ぎる。

この曲がダメなんじゃなくて一曲だけ当てはまる恋愛がダメなの。

何かに当てはめないと落ち着かない不安な恋愛とかもうこの手でおしまいにしたい。おしまいサンタクロースになって街を回りたい

来年はこれを肝に銘じてみんなで生きていこう。

2023年というものは全てエリボンに捧げた年でした。

私の人生は大体1年単位で環境や人間関係がガラッと変わって私の気持ちもすごく変わります。

今年は全てにおいて去年と大きく差を感じられて今までが一年に一段だとしたら5段ぐらいの階段を登れた感覚で嬉しいです。

私は人間に興味津々なので色々な方とよく関わるので大体がパターン化されるというか、人間を大きなジャンルに分けて接したり少し話したらこの先の関わり方が見えてきたりするんですよね

何か物事に取り組む時も大体人間が関わってくるので想像がついてしまうという節がありまして…

でもエレクトリックリボンを卒業した後にこの一年を振り返ったらどんな気持ちになるかは全く想像できないんです

一人一人の顔が浮かんできてみんながまるでビー玉のように見えるのかなぁ、それとも海のようにもっと抽象的な光かもしれないなぁ

みんなと毎日のようにお話ができて色々な楽曲を覚えて朝早く起きて夜遅く帰ってきたり帰り道に泣いたりバスに乗ったり電車に乗ったり行ったことのない街に行ったり沢山沢山色んな人に言葉や行動で助けて貰ったり

3年分ぐらいの経験が濃縮された年だったから泣いたり笑ったり感情も忙しなかった

だから振り返らないと分からないけど、振り返った時のこの景色の見え方の想像もできない

振り返る想像をしたらほんの少しだけ胸が痛むので卒業は年内だけど1/21のエレクトリックリボンラストステージを終えたら勇気をもって振り返ってみようと思う

辛い事には向き合う強さは携える事ができたけど泣いてしまうぐらい大事な事に向き合うのが久々なので少し楽しみな自分もいます

ありがとうと言うにはまだ気が早いので大事なその日までに取っておきます。

来年のお仕事も決まってきて来年のことを考え始めている私ですが、

ミレチャは80's要素強めでやっていこうと思ったのですがバランス見ながらやっていくうちに90'sっぽくなってきてしまって。

私はアイドルオンステージに出ていたアイドルも大好きでcocoとMelody.には特に惚れ込みましたし普段から聴きますがよく考えたら今一番好きなのは70'sだしロックもルーツが70'sにあるものが好きだしガレージロック、フォーク、GSが好きなんですよね。

売れる為じゃなくて好きなことやるためにこの活動をしているし、ルアンちゃんといばら姫をやって「私たちは死ぬまでどれだけ好きなことをやれるかだよね」って言われて本当にその通りなんです

だからまだ出会ってない誰かを思って「みんなが好きそう」と架空の相手に合わせる音楽はもうやめます。

今までの楽曲は大好きだから否定する気持ちはないしこれからも歌うしユーロビートもテクノも好きだから電子サウンドもやりますが本当に好きなことをちゃんとやりたい

私が好きなだけじゃなくて私と私のやる事が好きな人に愛されないと意味がないんですよね

私が好きなことをやっている方が輝けるし、私が本当に好きなことをやっている姿しかみんなが好きじゃないことも分かっているし同じ気持ちです。

写楽が『南波一海のアイドル三十六房 年忘れ!R-グランプリ2023』に選ばれたのもそういう理由だと思います

躊躇した途端にセンスがなくなる自分が凄く嫌なので、アイドルファンならこれが好きかもとか小さい小さい枠の中で物事を考えて作品を生み出してがっかりさせたくないので来年から誰が止めようと好きなことを沢山やっていこうと思います。

大好きな人達と「いばら姫」を始められたし、来年はウエノコウジさんとのDJも決まったし、はるきちゃんもミレチャを続けようと言ってくれているので一度思う存分やって失敗してから保険をかけたいです

表現は何が当たるか分からないので保険をかける意味がないんですよね。変とか変じゃないとか気にし始めたらやってる意味がなくなっちゃうしそんな私は誰も求めてないのでありのままでやらせて頂こうかなと思います

失敗体験を気にするんじゃなくて小さな成功体験も資料としてちゃんと今後に活かしたいです

チェリマケの「ねえ、きいて」と「写楽」が愛されている理由が過去のものだから価値が上がっているだけではなく、誰かを気にせずありのままであったという事が答えなのでもうこれしかないと思います。

私が尊敬する人は売れたいと好きなことをやりたいが混同していないから好きなのに自分ができていないのが悔しい一年でした。

私もはるきちゃんも充分ぐらい可愛すぎるしはるきちゃんは歌が上手いし私はダンスが上手いからもうこれ以上あえて可愛く見せなくていいよ居るだけで可愛いすぎるから

狙わなくたって可愛いのは才能だから早く次のステージにいこう。おもしれー女が集まった意味がなくなっちゃう

今いい感じに多様性という言葉が流行って「1番良い」が細分化されすぎて基準がない恵まれた時代だからバレないうちに好きなこと沢山やって時代が終わったらまた私たちも色々変わってるよ

メイドみたいな衣装でよしだたくろう歌ったって良いしキーヤキッス歌っても良いわけ

薔薇刑みたいなアー写でハイポジみたいな曲を歌ったって良いわけ

好きなことをやった結果誰かのエモーショナルになれば私はそれで良い

PROFILE

赤城 文(アカギ アヤ)

2000年11月28日生まれ 東京都出身
「エレクトリックリボン」に2022年12月23日に加入。
セルフプロデュースアイドルグループ「ミレディ♡チャーム」のドールレッド担当で主に作詞と振り付けを行なっている。
11月28日に東高円寺U.F.O.clubにて行われる赤城文生誕祭にて新バンド「いばら姫」のボーカルとしても活動開始。

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