COLUMN
2022.04.19
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2022.04.19
このコラムは、FREEZINE編集部にして、家庭菜園の超ド級初心者であるわたくし清水里華が、いっさいの知識も経験もないまま丸腰で野菜作りに体当たりし、トライ&エラーを重ねていく姿をドキュメントでつづり、大いに笑ってもらおうという趣旨の、リアル現在進行形のコラムです。
恥の多い人生を送ってきました。
自分はいつからか、資本主義の奴隷に成り下がっていたのです。
大量消費を煽る広告という虚業で稼いだ泡銭で、くだらない散財を繰り返してきました。罪深さを自覚した気になって、「いつか罰が当たるから、それでおあいこ」と苦しい言い訳をしながら、毎晩酒に逃げて時間と金を垂れ流してきました。
社会に貢献できてるのかな?害悪撒き散らしてるだけなんじゃないかな?社会の歪みの原因を作る側に回ってないかな?
結果、25年近く積み上げてきたのは広告業界のキャリアしかなく、もはや広告以外の道を選べない、この現実こそが罰なんだと気付かされたのであります。立川談志もこう断罪してました。「現実こそが正解なんだ」と。
眼前に何もない絶望。でもちょうど、流行という名のスクラップ&ビルドを繰り返す原宿という街での生活をひょんなきっかけから卒業し、自然だけはたっぷりある高尾山の麓に移住できた今。今こそ、地に足のついた生き方を問うべきではないか。
しがみついてきた資本主義からいきなり両手を離すのではなく、まずは片手を離してできること。それは小さくともウェルビーイングな生活。己の在り方を見つめ直すべく、料理家の土井善晴さんをお手本に、生命の根本となる食の改革、ひいては家庭菜園を始めてみたいと思い至った次第であります。
と、ここまで太宰治の足の小指のムダ毛にも及ばぬ駄文をダラダラと書き連ねて参りましたが、閑話休題。次回からはいよいよ、家庭菜園のための土作りからチャレンジして参ります!もりもり育てちゃうんだから。