COLUMN

2020.05.08

「整骨と生活」by 林世詩成 第13回/稼業

2020年5月6日。

今のところ栃木県から整骨院への休業要請は出ていない。

普段から「骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷」に対して保険診療を認められている医療機関として責任と自覚を持って日々診療しているつもりだけど、今はより一層仕事が出来ることに感謝して感染拡大に気を付けながら診療を続けている。

来院する患者さんは大幅に減る予測でしたがありがたいことに割と普段通りに来院してくださる患者さんはいて、こんな時期に頼ってくださる人がこの地域にこんなにいるなんてこの仕事もまだまだ世の中に必要とされているのかなとか感じている。

以前のコラムに書いたようにプライベートではSTAY HOME期間を利用して色々な音楽を聴いている日々ですが、カナダの大所帯バンド「ブロークン・ソーシャル・シーン」にエピソード含めてとてもグッときていて。

1度は活動休止をし個々で活動していたBSSが孤独化や分断が進む社会に対するアンチテーゼとして再び集まり活動を再開し、主要メンバーのケヴィン・ドリューがラジオにて

「僕たち人間は繋がっていない。僕たちに与えられているのは見せかけの繋がりで、みんなそれに気付いているんだ。人前にいるときよりも、ネット上のほうが声が大きい人がいるけど、そんなのは間違ってる。ある意味では人間の倫理に反しているよ。目で会話をするのは時代遅れになっていて、それも間違っていると思うんだ」

と語っていたというエピソードにとてもグッときた。

コロナ以前の2017年の発言ですがSNSなどの炎上が日々伝えられ次の火種を探すような今の世の中の雰囲気にも通づる部分はあると僕は感じた。

仕事でもプライベートでも「新しい生活様式」に対応しながら、次へ次へばかりじゃなく今までの良いところもうまく含ませながら自分らしく暮らしていけたらと思う。

photo by 武田政弘

林世詩成

PROFILE

林世詩成

栃木県真岡市
林整骨院の副院長(2代目)
平成元年生まれ

ライブハウスでは林整骨院音楽祭。
自身の院内では林整骨院音楽会などの音楽イベントも企画している。

施術とライブのコラボレーションなど整骨院にしか出来ない音楽イベントを模索中。

2児の父でもある。

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