COLUMN

2022.06.14

「ズッコケ園芸家日記」 by 清水 里華 第4話/きゅうりとパクチーの畑デビュー

このコラムは、FREEZINE編集部にして、家庭菜園の超ド級初心者であるわたくし清水里華が、いっさいの知識も経験もないまま丸腰で野菜作りに体当たりし、トライ&エラーを重ねていく姿をドキュメントでつづり、大いに笑ってもらおうという趣旨の、リアル現在進行形のコラムです。

「腹を空かせて果物屋を襲う芸術家なら、まだ格好がつくだろうが、僕はきゅうりの苗を握ってホームセンターのレジに並んでいた。」

以上、書き出しの元ネタは伊坂幸太郎「アヒルと鴨のコインロッカー」でした。どうですか、このTOP写真のかわいいきゅうりの苗。高尾駅前のホームセンターで一目惚れし、すかさず連れ帰ってきました。本日は、このかわいいきゅうりの苗「節成くん」をはじめとした苗や種をいくつか畑に植えていくわけですが、本日のmy new gear…はこちら。

①「きゅうりの苗『節成くん』」

「節成くん」という名前の由来を調べてみたところ、「加賀節成胡瓜」という品種改良によって生まれた品種で、節成りという名前の通り、節ごとに雌花がつく性質が強いタイプ。さらに耐病性にも優れ、収穫期の長い豊産種とのことです。たくましく育ってほしい。

②「ぱくぱくパクチー(コリアンダー)の種」

嫌いな方も多い野菜ですが、我が家の食卓では外せないため、栽培してぱくぱく食べちゃおうという算段です。しかもトマトやきゅうりの天敵であるアブラムシの嫌がる香りを発する「コンパニオンプランツ」としても優秀なんですって。

ただし、この種は固い殻に覆われているため、種まきの前に殻を壊して水に浸しておく必要があるとのこと。そこで準備中の状態がこちら。ドイツから我が家にやってきた謎の金像「デイビッド」がやさしく見守ってくれています。

③「大葉青しその種」

本当に何枚あっても困らない万能薬味であり、我が家の食卓のレギュラー野菜のひとつであります。

④「バジルの種」

イタリア料理には欠かせない人気のハーブ。バジルペーストもおすすめ。とのことで、たくさん収穫できたら自家製ジェノベーゼソースを作ろうと思う。


ということで、まずは種まきの前に、現在の畑の様子を写真と併せてお伝えしましょう。
ってなんですかこのゴミ袋のようなシートは。


正体はこちら。「黒マルチ」って、法に触れてそうな名前だな。会社名の「日本マタイ」も怪しさ全開。
しかしその実、土壌の団粒構造を維持したり、土壌の温度上昇・低下を防いだり、
土壌の乾燥を防いだり、雑草や病害虫の発生を防いだりしてくれるスグレモノ。


このマルチに穴を開けて種やら苗やらを植え込んでいくわけですが、ここで再びS先輩による畑設計図を再掲。
実は、畑のサイズが先輩の想定よりも小さかったそうで、植え方をアレンジしてもらっております。


この設計図をもとに、今度は失敗しないよう慎重にマルチにはさみで穴を開け、苗やら種やらを植え込んでいきます。


・・・よく見ると、めちゃくちゃ雑な撒き方してんな。


あとは水撒きをして本日は終了。


ちなみに夫から言われて気づいたが、ふくらはぎの血管がムダにバキバキですね。


実はこちらのミニトマトの苗も植えたかったのですが、まだ我が家に到着していないため、待て次号。

⑤「ミニトマト 食べ比べ 3種セットの苗」

【オレンジアイコ】
サラダのアクセントに!珍しいオレンジ卵形ミニトマト

【アイコ】
卵形ミニトマトの定番品種

【イエローアイコ】
爽やかな甘さは子どもも大好き

PROFILE

清水 里華(シミズ リカ)

都内の広告会社に勤めるクリエイティブディレクター兼コピーライター。
ときには、戦慄のオルタナティヴロックバンド「Very Ape」でドラムを叩き、ときには、WEBメディア「FREEZINE」で企画+取材+構成+イラストを担当。

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