BLOG
2022.11.29
夫婦で挑むフルマラソン
文:Ape
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2022.11.29
文:Ape
FREEZINE運営メンバーのApeです。
2週連続で僕のブログ更新です。しかも今回も非常に個人的な内容となってしまい大変恐縮です。
僕は来年2月に40歳になるのですが、30代のうちにやっておきたいことを以前こちらの記事に書かせていただいたことがあります。記事の中で「40歳までにやりたいこと」として6つの項目を挙げていたのですが、その中に当記事のタイトルにもなっている「夫婦で挑むフルマラソン」というものがありました。
で、2日前に実際に夫婦でマラソン大会に参加しまして、夫婦揃って無事42.195km完走することが出来ました。揃ってと言っても、我々夫婦はそれぞれ走るペースが異なるので一緒に並んで走ったという訳ではないし、日頃から走りこんでいる妻は最初から最後まで一定のペースを保って走ったのに対し、僕は中間ぐらいまでは頑張って走りましたが、後半はチンタラ歩いたり走ったり、最終的には死にそうな顔でヨロヨロになりながらなんとかゴールに辿り着いたような状態なので、実際には完走なんてとてもおこがましく、ただ制限時間内にゴールまで無理やり体を運んだだけという方が正しいですが、それでもまあ自分で掲げた目標をきちんと達成できたことは単純に嬉しく、「まだまだ俺イケるやん!」と自信に繋がりました。
自己肯定感の低い人はフルマラソンに挑戦してみてはどうだろうか。と僕は思うんですけど、どんなに辛くても足が痛くても、歯を食い縛ってひたすら足を前に動かし続ければ物理的に必ずゴールに辿り着くっていうのは凄く単純で良いです。その作業には頭の良し悪しとか全然関係ありませんから。ガムシャラに足を動かして、大変な思いをして、42.195kmの長い道のりを経てゴール地点に辿り着いた時のあの前人未到感はハンパないです。
あと、多くの人は「フルマラソン走ったことあるよ」っていう話をすると割りと良いリアクションでビビッてくれますので、ナチュラルにドヤ顔をキメることが出来るのもメリットのひとつです。なかなか普通に生きていてナチュラルなドヤ顔を披露する機会って無いじゃないですか。「凄いねー!」とか褒められたら自己肯定ゲージがグングン上がっていきますよ。
ちなみに今回参加した大会は「富士山マラソン」という大会で、僕は何だかんだもうこの大会に4回も出場しています。
厳密に言うと1回目は前身の「河口湖マラソン」というものだったんですけど、その1回目は河口湖1周コースという27kmの部に参加し、2回目は初のフルマラソンに挑戦し成功。3回目は妻と一緒にフルマラソンに挑戦し失敗。で、今回が4回目です。
この大会は名前の通り走っているコースから富士山や湖なんかがよく見えて非常に景色が良いので、単調で平坦な道をただ走るよりも気分的にはかなり楽だと思います。
マラソン大会はコース内に何か所か給水所があって、そこでスポーツドリンクや水やバナナなんかを貰うことが出来るんですけど、今回はフジパン様が協賛ということで二か所ほど画像の「黒コッペ」が置いてあって笑いました。
こんなデカいパンを食べながら走ったら窒息死してしまうぞ。ということで、これはありがたく立ち止まって美味しく食べさせていただきました。とは言え一応レース中で気持ちは焦っておりますので、アガアガ言いながらほぼ丸呑みのような感じで慌てて食べました。
夫婦で参加しているのに僕と妻はレース中に3回ぐらいしか顔を合わせておらず、見かけても手を軽く上げたり目配せで挨拶する程度で各々ほぼ一人で走っているような状態でした。なので、妻がこの黒コッペを食べたのかどうかはレースが終わるまで分からなかったのですが、あとで聞いたら普段は体系維持のために炭水化物を控えめにしている妻もさすがにこの黒コッペの魅力には勝てず、アガアガ言いながらほぼ丸呑みで急いで食べたそうです。
ということで、40歳までにやりたかったことのひとつ「夫婦で挑むフルマラソン」は無事達成いたしました!
あれから2日ほど経ちますが、まだ脚が痛いです。実は今回ほとんど事前にトレーニングをせずに走ってしまったのでかなりやられています。しかも直前まで自身のライヴなど予定を詰め込みまくっていたため、走る前から足が筋肉痛でキツい状態でした。当日も2時間ちょっとしか寝ておらずコンディションは最悪で、逆によくゴール出来たなあと正直ちょっと自分でも驚いています。
現時点では辛いし足痛いし、もうフルマラソンはええわという気持ちですが、10年ぐらい経って、50歳になる直前ぐらいにまた血迷ってフルマラソンに挑戦したいなあとか思うかも知れませんので、その時には改めてこの記事を読みに来ようと思います。
Ape
戦慄のオルタナティヴロックバンドVery Apeのヴォーカル。
バイドク、mizuirono_inu、ロザンナのサポートベーシスト。
東京の端っこの高尾という町に生息。
生業はECサイト運営、プリンタブルTシャツ卸売販売。
AprilFool主宰。FREEZINE運営メンバー。