COLUMN
2022.12.06
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2022.12.06
このコラムは、FREEZINE編集部にして、家庭菜園の超ド級初心者であるわたくし清水里華が、いっさいの知識も経験もないまま丸腰で野菜作りに体当たりし、トライ&エラーを重ねていく姿をドキュメントでつづり、大いに笑ってもらおうという趣旨の、リアル現在進行形のコラムです。
「ある朝、グレゴール・ザムザが気がかりな夢から目ざめたとき、自分がベッドの上で一匹の巨大な毒虫に変ってしまっているのに気づいた。」
以上、書き出しの元ネタはカフカ「変身」でした。本日は、その後の畑の様子をレポートしたいのですが、結論から申し上げますと、私の畑活動は「虫」に負けたのでした。
土の再生から始めた我が畑の土壌はとてもフレッシュで栄養に富み、種や苗から植えて育てた植物たちも、極めて健やかにすくすくと育ってくれました。土からぐいぐいと水を吸い上げてくれて、みずみずしくぷりぷりなきゅうりやトマト、香り高いパクチーなどの恵みもたくさんもたらしてくれました。しかしその反面、生きとし生ける生命体たちもそこに集めてしまったのです。もちろんそれが自然な生態系というものですし、そのおかげで受粉して栄えていく植物がたーんとあることも理解しています。
・・・まどろっこしいことは置いといてぶっちゃけよう。私は「虫」全般が苦手なんだよう(泣)
水やりをしにいくたびにちょっかいを出してくる蚊や蜂。
かわいい苗たちに無許可でわんさか巣をはる蜘蛛。
耕した土の横でめっちゃたくさん巣をつくる蟻。
マルチを敷いた土の下でのったり暗躍する毒々しい色のムカデ。
たまたま見かけた隣の畑のタマムシ→TOP参照。
いや、みんな本当にかわいいよ!でもごめん。マジ無理っすわ。。
そしてこんな小さな虫たちにいちいちドン引きして太刀打ちできない自分ごときに、生の喜びを享受して純粋に生きる植物たちを育てる資格なんぞねっすわ。。
そんなこんなで、盛夏を迎えてもりもりぷりぷりわっさり実る野菜たちに泣く泣く背を向けてひたすら秋の訪れを待ち、すべてが枯れ尽くしたタイミングでこそこそと枯れた苗や根っこたちを焼却処分し、畑を管理者にご返却したという、最低の結末でございました。
ということでこの連載はこれにて終了!
来年はコンパクトにバルコニー菜園をはじめたい・・・
みなさまありがとうございました。