COLUMN

2021.03.02

「有名な夢の中で、」 by KooK 第9回/シグナルの中で、

地球は青かった。


そんな言葉があった。


青白い光を浴びたまま立っていた。

此処は何処だ。地団駄なのか?


日が暮れた道、進めの合図を出している歩行者用信号機の光を浴びていた。


脚は停まり、進路について考え出した。

あの原発の街に戻らないとすると、何処に向かうのか。諦めの線が地平線と重なり、執拗にボーナスステージに行けると思われる土管を探していた。




いつかの12月。家族連れや子供たちがワクワクしながら見ていた。親の顔したサンタもいただろう。

と或るおもちゃ屋さんにいた。何か使える楽器は無いだろうか?

玩具音楽は存在する。自己解釈だと、まぁ可愛らしいやらチープやらを織り込んで綺麗な音楽が主流。

傍流もある、玩具を改造して回路を弄り、スイッチを複数付けてノイジーなサウンドを発する。


その間、そのニッチを目指そうと思った。



チクタクトレイン?試しにボタンを押してみた!


これだ!即決。それなりに大きい。。子供が乗るクルマだ。沢山の音の出るボタンが付いている。

バスだ。帰りの。紐に括られた玩具と一緒に乗り込んだ。隣に座った素敵なおばあちゃんに声をかけられた。

「プレゼントするの?高かったでしょう。」

「……。あのー。あー。甥っ子に。。」

「あらー。喜ぶんじゃない。」


虚言を吐いた。ミーの。自分へのプレゼント!


その後こいつは大変活躍します。

詳しくはいつも下部にYoutubeのリンクありますので、そちらからご覧下さい。



次元が翔ぶ!
また歩行者用信号機の下にいた。今度は緋が灯っていた。

周りの人たちは構わず渡っていく。

3mの横断歩道。ルールは無視だ。


足を揃えて止まっていた。

自分はこう思う。いつも何気なく通り過ぎる風景、物事。立ち止まり周りを見ると新しい発見、気づきがある。

この時は、いつも見えない星がひとつ輝いていた。



クラブやらライブハウスやら美術館やらスポーツ観戦、生を感じていった。

毛穴ジャックからインプットし、手足口からアウトプットを繰り返した。


しかし、生き生きしてこない。寧ろ、生臭くなってきた。カラダが崩れていくのを見届けていた。


仕事も休みがちになる。少しの怠さで電話をし欠勤を伝えた。


日々のある一定の繰り返しは視野を狭めていった。家、地下、ビル、PC、ビル、地下、家…

ニュースでは、計画停電だ。W杯優勝だ。と大盛り上がり。

失恋も重なり、いよいよ自暴自棄だ。



自主退社。


団子虫が天敵も来ていないのに団子になる。

且つ傾斜の先端で団子になり、転がろうとしていた。慣性の法則がHellに働きかける。


そんなカンジ。続きまして、今週末の天気は雪、
積もるかもしれません。団子虫は息絶えるかもしれません。お気をつけください。

日経平均株価はご覧の通りです。ではまた。


赫いシグナルが警告音と共に。


ジュワッチ!


M78星雲に続く。

PROFILE

KooK

キッチュなニッチを探る音のカラダ。
悶々と仮説を立てて実験を繰り返し、琴線に触れるアレを巡り、
個人的なWARを起こす”逸脱音楽家兼サウンドアート発動家”
此節、音と映像のアルゴリズム解析中。

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