COLUMN
2020.09.08
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2020.09.08
昔々。当時ニートで牛丼食べる金すらなかった僕は同じくニートだった友達の渡邊くんが働きはじめた葬儀屋の面接を受ける事にした。
当時の渡邊くんは辛い事がある度オネショしちゃうメンタルブレイカーだったがそんな彼でも1週間ほど続いていた。
ならば僕もできるだろうと思ったのだ。
小さい会社だったのか、面接にきたのは社長だった。
少し年上くらいのビッとしたイケメンスーツマン。
ちょっとした敗北感を覚えたのを覚えている。
牛丼も食えないニートには眩しすぎたのだ。
あれよあれよと、その場で即決で採用。
内心狼狽した。
面接に来たもののニートはまだ葬儀屋で働く心の準備ができてなかったのだ…。
そしてこう言った。
「僕スーツもワイシャツも持ってないんです」
本当だった。
スーツは苦笑いして
「これで買ってきなさい」
と3万円を僕に渡した。
面接場所の雑居ビルから出て、しばらくボーッと佇んでいた。
そして僕はまず松屋に向かいその3万円を使いお腹いっぱい牛丼を食べた。
いい判断だ。
お腹いっぱいになった。
ニートは考えた。
とても考えた。
そしてニートは閃いたのだ。
(パチンコ勝って金を増やしスーツを買おう。3万円は社長に返そう!)
「僕は物乞いじゃないんだ」
「僕ならできる」
「逃げちゃだめだ」
並々ならぬ決意を胸に秘めニートは凛としてパチンコ屋に向かった。
全部スッた。
fin
後日談
そのままバックれた2ヶ月後くらいにバッタリ社長と道で会った。
「逃げちゃダメだ」
僕はラストサムライのごとく背筋を伸ばし仰々しくお辞儀をした。
社長、すごい顔してた。
月日が経ち、その3万円を倍にして返したかどうか、
みなまでは言うまい。
サシ
2017年10月よりスタート。
【自由につくる人。自由をつくる人。】をテーマに発信するWEBマガジン。
concept
1人のドリーマーを中心に、世界的なコピーライター、カメラマン、オルタナティブマンの3名が脇を固め、夜な夜な世界を面白くする戦略を熱く語り合いながら運営を行っている。
「かっこいいものづくり」をしながら現実にサバイブしている先駆者たちのインタビューは必見。
2013年、「room/dreamer」を自主リリース。(現在完売にて廃盤)
2014年、Fragment主宰の音楽レーベル「術ノ穴」のV.A.「HELLO!!! vol.7」に参加。
2016年、guns N' girls Records よりファーストアルバム「Natural Beauty Skin Care」をリリース。
2019年10月 7人編成初のshit「change」をリリース。
Natural Beauty Skin Care
発売日:2016/4/15
レーベル:guns N' girls Records
品番:GAGR-004
自他ともに認める社会の落ちこぼれ、まさにどうしようもないクズ人間4人組が10年もの時をかけて吐き出した、憂鬱と葛藤、自由への叫び。
しかし、こんな時代だからこそ、キレイごとではない彼らの叫びは真実として響き、多くの同世代~若者の胸を打つ。これは現代社会における、若者達のリアルな叫びだ!!
KASHIWA Daisuke 大推薦盤。
01. 自由の結果
02. Dreamer
03. フルーツマン
04. plastic bag
05. LOAN
06. メリーゴランド
07. ROOM
08. Mango fruit (KASHIWA Daisuke remix)
09. 自由の結果 (Shintaro Aoki remix)
10. 愛の歌