COLUMN
2020.11.03
COLUMN
2020.11.03
思春期以降、公共の場で泣いた事が1度ある。
20代前半から中盤。グレーゾーンの内容のバイトをしていた。
髪型、ピアス、タトゥーなんでもOKの職場で夢を追う系、成金願望系、他にどこも行く当てのない系などの種類の人間がかなりを占めていた。
ほとんどの同僚と同じように夢のためにこの仕事をしている大義名分はあった。
が実際はその夢のためにたいした努力もしていない。この業界で成り上がり金を稼ぐなんて気持ちも皆無。
ただ楽だからやってる自分に余裕で気づいていた。
自分は完全に「クズ」。
そのくせ3大欲求は貪るように欲しがる始末。
いつしかクズでダラしない自分を楽しむ許容を超えてきていた。
所詮その程度の凡人だった。
死も意識してみた。
憧れのロックスターも死んでいるし。
でも僕はロックスターではなかったので死ねずに飯食って寝てた。
そんな日々を送る中、僕はいつも通り深夜勤務を終え、京王線の通勤ラッシュと逆に進む電車に乗って帰宅していたある日。
時間調整だか踏切だかは忘れたが、電車が駅と駅の間で止まった。
桜上水あたりだった気がする。
ふと外をみたら目の前にバスが止まっていて何の気なしに眺めてた。
そのバスはダウン症の子供たちが乗っていた。
虚な目でボーッとしながら見ていたら、
1人の子が僕に本当に屈託のない笑顔で手を振ってくれた。
1人また1人と続きまるで応援するかのようにたくさんの子が僕に手を振ってくれた。
クズは涙を流した。
理由はわからない。
そののち、僕は夢を運ぶ郵便屋さんになる。
それはまた別の話。
fin
サシ
2017年10月よりスタート。
【自由につくる人。自由をつくる人。】をテーマに発信するWEBマガジン。
concept
1人のドリーマーを中心に、世界的なコピーライター、カメラマン、オルタナティブマンの3名が脇を固め、夜な夜な世界を面白くする戦略を熱く語り合いながら運営を行っている。
「かっこいいものづくり」をしながら現実にサバイブしている先駆者たちのインタビューは必見。
2013年、「room/dreamer」を自主リリース。(現在完売にて廃盤)
2014年、Fragment主宰の音楽レーベル「術ノ穴」のV.A.「HELLO!!! vol.7」に参加。
2016年、guns N' girls Records よりファーストアルバム「Natural Beauty Skin Care」をリリース。
2019年10月 7人編成初のshit「change」をリリース。
Natural Beauty Skin Care
発売日:2016/4/15
レーベル:guns N' girls Records
品番:GAGR-004
自他ともに認める社会の落ちこぼれ、まさにどうしようもないクズ人間4人組が10年もの時をかけて吐き出した、憂鬱と葛藤、自由への叫び。
しかし、こんな時代だからこそ、キレイごとではない彼らの叫びは真実として響き、多くの同世代~若者の胸を打つ。これは現代社会における、若者達のリアルな叫びだ!!
KASHIWA Daisuke 大推薦盤。
01. 自由の結果
02. Dreamer
03. フルーツマン
04. plastic bag
05. LOAN
06. メリーゴランド
07. ROOM
08. Mango fruit (KASHIWA Daisuke remix)
09. 自由の結果 (Shintaro Aoki remix)
10. 愛の歌