COLUMN

2022.05.10

「ズッコケ園芸家日記」 by 清水 里華 第2話/吾輩は畑である

このコラムは、FREEZINE編集部にして、家庭菜園の超ド級初心者であるわたくし清水里華が、いっさいの知識も経験もないまま丸腰で野菜作りに体当たりし、トライ&エラーを重ねていく姿をドキュメントでつづり、大いに笑ってもらおうという趣旨の、リアル現在進行形のコラムです。

「吾輩は畑である。名前はまだ無い。

わずか2㎡と猫の額のような面積ではあるが、もともとマンション敷地内に設けられたお仕着せの菜園スペースであるからして、広さまで望むのは贅沢というものであろう。

おまけに、前の主人に放置されたせいで、すみずみにまで雑草が茂り放題という惨憺たる有様ではないか。まずは現在の主人に、この雑草を引っこ抜いてもらい、土を耕し直して野菜たちがすくすく育つ環境に再生してもらいたい。」


と偉そうに主張してくる畑のために、今回は土の再生から着手するわけですが、ご紹介したいお役立ちアイテム(my new gear…)はこちら。

①「らくらく土フルイスタンド」

荒目→中目→細目の3段ふるいで、古い土から根っこやら害虫やらゴミやらを一気に選別し、使える土だけを抽出できるスグレモノ。らくらくぅ。でも、マンションのバルコニーに置いておくにはデカすぎるんだよな。

②「トンボ 可変式ショベル スコッパースタンダード 丸型」

一見、土を掘るだけのスコップ。その実、ヘッドを3段階に折り曲げれば鍬として土を耕すこともできるスグレモノ。


これらの菜園アベンジャーズを携え、ふつう畑では履かないであろうAIGLEの長靴を装着し、
畑の土を掘り返すところからやっていこうと思う。


・・・・うん、これ、結構な重労働だな。


・・・・こんな子がたくさん。


・・・・コーラうめぇ。


・・・・2時間経ってもこの有様。


・・・・夫は横でクレープ食ってるけど。


・・・・いつまでふるい続けねばならないんだ。


と5時間に渡り悪戦苦闘しつつ、使える土の選別がなんとか終了。


次なるステップは、使える土を発酵させる作業である。
そこで本日2度目のmy new gear…はこちら。

③「バイテクバイオエース」

微生物の力でパワフルに土壌改良できるスグレモノ。

④「ネイチャーエイド&じょうろ」

有機100%の液肥を希釈して散布できるお得なセット。どうでもいいけど、農具とか耕具って、この「ネイチャーエイド」みたいに駄洒落めいたネーミング多いよね。「草刈機まさお」とか「芝耕作」とか。

⑤「日清ガーデンメイト 醗酵油かすスーパーHG」

微量要素も豊富に含み、丈夫な野菜を育ててくれるスグレモノ。


これらを土にがっつりと混ぜ込んで、


ビニール袋で覆いをして作業終了。
この状態で2週間ほど日光に当てて発酵させ、
種まきできるコンディションへと整えていくわけである。

いやあ大変ですね、土づくりって。ということで、今回はここまで。
第3回では、いよいよ仕上がった畑の土に追肥をして、トマトの苗やら大葉の種やらを植えていこうと思う。

PROFILE

清水 里華(シミズ リカ)

都内の広告会社に勤めるクリエイティブディレクター兼コピーライター。
ときには、戦慄のオルタナティヴロックバンド「Very Ape」でドラムを叩き、ときには、WEBメディア「FREEZINE」で企画+取材+構成+イラストを担当。

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