COLUMN

2024.05.30

「ドキッ‼️ まさかだらけの心臓病闘病体験記」 by 清水 里華 第4話/ひらきなおりからのオペ決断

文:清水 里華

2024年4月4日(木)

2月4日の退院後、久々の通院である。
退院時に通達のあった通り、「24時間ホルター検査」という検査を受けることとなっている。これは文字通り24時間、心臓モニターしながら通常の生活をするというやつである。

で、つつがなく検査をやり過ごして翌日。
モニターを取り外しに行ったら、機器を検査した看護師の間でバタバタっと慌ただしい動き。急遽その場で心電図を取られたかと思いきや、循環器内科に連れて行かれ、ババっと別のモニターをつけられて診察室のベッドに寝かされ医師を待つ、という急展開に。

そして医師がやってきたのだが、あれれ?前回と違うぞおい。主治医はどこへ?しかも、その新顔の医師から、改めて「完全房室ブロック」告知がなされる。

いや、知ってるよ。それで入院してたし。
さらには、その場でペースメーカーつける、つけない問題まで蒸し返され、すわ再入院?!という流れになりかける。

話をよく聞いてみると、結局、この症状を見る限り、高齢であれば即決でペースメーカーものなのだが、年齢で躊躇しているようだ。
まあ、入院はしなくても大丈夫なんで、と食い下がってなんとか入院は回避できたものの、改めて次回、不整脈専門医の診断を受けることになる。

てか、そんな先生いたんかーい。「我々は一般の循環器内科なんで」ってどゆことやねん。

そして、
・高所に行くこと
・運転すること
を固く禁じられながら、渋々リリースされたのであった。もやもやしつつも、ひとまず次回の検診を待つことに。


今日の心電図に書いてあった宇宙語
・Poor R progression V3
・possible anteroseptal infarction V1 V2
・Bradycardia
・A-V Block 1
・Frequent PVC

2024年4月11日(木)

今回から、心臓不整脈の専門医による検診である。
まずは心電図を取り、その後、循環器内科で診断を受ける。

心電図には、いつものように宇宙語がずらり。

・Sinus Bradycadia
・A-V Block 1
・Borderline Abnormal Q V1
・Negative T V3
・Counterclockwise Rotation

かろうじて「アブノーマル」「ネガティブ」「ブロック」という言葉が読み取れるので、まあ、良くも悪くもなっていないんだろうなという感じである。

不整脈専門医の見立てによると、私の心臓に起きている異変は「洞結節」の異常なんだそう。聞き慣れない「洞結節」という部位だが、実は心臓の脈の速さを支配しており、この洞結節の働きが低下すると徐脈(心拍数低下)や心停止が生じるらしい。

そして、原因は不明ながらも進行性の病気らしく、いずれ「心サルコイドーシス」になるかもとの所見。いずれにせよ99%ペースメーカーの処置となるが、その時期を今にするか、1年2年単位で経過観察して判断したいとのこと。ひとまずリードレスペースメーカーで様子を見て、症状(動悸・怠さ)が軽減されるかどうかを試すのもありとのこと。

おまけに、開胸手術をせずに装着できる「リードレスペースメーカー」は、近年の進化も目覚ましく、電池の持ちも良ければ術後の回復も早く、運動制限もほとんどないとのこと。こちらの画像をご覧ください。

ちっちゃ。こんな子ひとつで救われる命があるとは驚きである。
だとしたら、いつこのペースメーカーを植え込むか、の判断あるのみ。

ひとまずは夫婦で相談し、今後のバンド活動も勘案しながら検討することに。
次回の定期検診は5月16日なので、そこで意思を伝えることにして病院を後にしたのであった。

夫婦会議

専門医の見解を直接ヒアリングした夫としては、昨今のペースメーカーの進化が早いという事情も鑑み、もう少し待ってもいいのでは?という意見であった。

しかし私個人としては、「心臓がいつ止まるかわからない」という不安に怯えて暮らすより、1日でも早くペースメーカーで24時間ペーシングしてもらった方が安心という思いがある。

そこで、ペースメーカー装着のメリット・デメリットをあれこれ夫婦で協議し、結果、ペースメーカーを植え込んで様子をみてみようやないか、という決断を下したのであった。ただし、手術の時期は夫婦でやっているバンドの先々の予定も鑑みつつ最速で8月中旬以降にしよう、という話でまとまる。

見方を変えれば、これで文字通り「機械の体」(心臓だけど)を手にいれることになるため、人体としてさらにパワーアップできちゃうとも考えられる。もはやSFである。かつて「銀河鉄道999」を読み、「機械の体を欲しがるなんて・・鉄郎のおバカ」とメーテル気分で卑下してた幼少期の自分が、果たしてこんな未来を想像しえたろうか。

2024年5月16日(木)

1ヶ月ぶりの定期検診である。
まずは心電図を取り、その後、循環器内科で診断を受ける。

心電図には、いつものように宇宙語。

・Slight ST-T Abnormality V6
・Poor R Progression V2,V3,V4

宇宙語の数こそ減ってはいるが、症状は一進一退の模様。
その後、専門医と話し合い、正式にペースメーカー装着の意思を伝えたのであった。

いざオペを受けるとなると、心臓の向きを詳細に調べたり、ペースメーカーを埋め込む鼠蹊部の血管がちゃんと心臓につながっているかを調べる必要が生じるらしく、その場でCT検査とレントゲン検査を受けることとなった。

検査~入院~オペの予定は以下の通り。お盆にも対応していただけるとは実にありがたい。

<今後のスケジュール>
8月8日:採血+心電図検査
8月13日:入院
8月14日:手術
8月16日:退院

ということで、バンド活動も8月11日のライヴをもってしばし休み。10月20日のライヴ再開まで、2ヶ月ほどストップいたします。

次回はいよいよオペのレポートをお送りします。
ちなみに、心臓ペースメーカー植込みで「障害3級」として「障害厚生年金」を受けられる可能性があるそうなので、このあたりの情報も併せてお伝えしようと思う。待て次号。

PROFILE

清水 里華(シミズ リカ)

都内の広告会社に勤めるクリエイティブディレクター兼コピーライター。
ときには、戦慄のオルタナティヴロックバンド「Very Ape」でドラムを叩き、ときには、WEBメディア「FREEZINE」で企画+取材+構成+イラストを担当。

Very Ape

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