FEATURE

2021.06.08

Magnoliaの人生の転機になった10の音楽

FREEZINEが選ぶ「人生の転機になった10の音楽」シリーズ。
第14弾は、ピアニストのMagnolia!

もしもその音楽と出会っていなければ、いまの自分はない。人は誰しもが、そんな人生の転機となった音楽を持っているもの。そこでこのコンテンツでは、各界のFREEZINEたちに、自分史上において転機となった10の音楽を選んでもらい、当時のエピソードと共に紹介していただきます。選ばれた音の並びから、人となりが見えてくる。

ELP『恐怖の頭脳改革』

この美しくて優しい絵に誘われて、10歳くらいの時に聴いていたELP(Emerson, Lake & Palmer)のアルバム。

この後、ずっとエレクトーン(電子オルガン)をYAMAHA音楽教室でやってゆくことになり、こんなキーボード奏者になりたいと考え始めました。

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Dream theater『Images & Words』

中学に入ってDream theaterに出会い、ますますプログレ好きになりました。

彼らはオーケストラと共演することもあり、クラシック音楽みたいな美しい息の合い方に興奮。
当時の私の憧れ、バークリー音楽大学の出身生でもあります。 

私が23歳の時に、プログレインストバンド「KUON」を結成したのは、この時の好みもあったと思います。

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Michel Camilo『One More Once』

ミシェルカミロに出会ったのは、JAZZピアノや、耳コピーをして譜面に起こすのが好きになってきた時期です。当時のエレクトーンの大会で、このアルバムの「Caribe」を弾くことになりました。

彼のこのアルバムで他にお気に入りの曲は「Why Not」や「Just Kidding」などで、彼はラテンJAZZの天才だと思います。

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上原ひろみ『Spiral』

中3の時、上原さんの曲を耳コピーしたくなり、音楽教室に持ち込んで演奏することになりました。

上原さんの音楽には、今まで好きだったプログレとJAZZの両方の要素があり、こちらは何より彼女のピアノを歌わせるような美しいメロディーが大好きなアルバムです。

ずっと溺愛しています。

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Niacin『High Bias』

さきほどの上原さんの影響でベースやドラムも美しいなと思い、こちらに一目惚れ。
このアルバムの「Slapped silly」が特に痺れるのです。

ベースにビリーシーン、ドラムにデニスチェンバース。

キーボード奏者はジョンノヴェロ。彼のオルガンプレイが最強過ぎます。

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Dr.Dre(feat.Snoop Dogg&Akon)『Kush』

高校が、音楽科から英語科に転科したのがキッカケで、あるクラスの友達の影響を受けて洋楽を聴き始め、ドクタードレーやスヌープドッグを愛しました。

こちらは、ドープで最高な一曲。三人それぞれの声が絶妙に美しく、いいなぁと。彼らの怖過ぎてゾッとするMVもカッコ良くて大好きです。

FKA twigs『LP1』

2016年、ソロ名義Magnoliaとして活動を開始して以来、聴く音楽が変わってきました。

物悲しくて美しい曲の数々がとても好きで。神秘的とも言える歌声と、彼女のMVで魅せる感性に驚く日々でした。

ずっと愛してゆきます。

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Flying Lotus『You're dead』

「Never Catch Me」のMVに一目惚れ。

さきほどのtwigsを知った後は、どんな曲の世界観も知り尽くしたくて、気に入ったMVは何度も再生しては感動して涙したり、幸せなため息をつく日々。

繰り返されるピアノと、ベースラインがとても美しい曲。

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Bill Evans『Undercurrent』

一人の夜、いつでも聴くことになってゆきました。お酒のお好きな方にもオススメしたい美しいJAZZです。 
大学の時の「美女の溺死は美しいとされてきた(オフィーリアのことだった)」との講義を思い出しては、この女性に惚れ惚れ。

彼の他のアルバムも全部愛していて、いつも私の好きなお月様を連想させてくれるので、穏やかな気持ちになります。

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坂本龍一『星になった少年~Shining Boy & Little Randy~』

映画「星になった少年」のサントラで、何度聴いても美しいなと思える曲です。

坂本龍一の音楽は、一つ一つの音の響きが複雑で美しく、不思議な重みがあります。和音の響きがどんな構造になっているのか探り当てた時には、脳が痺れるみたいに、教授さんのことを解った気になるのです。

悲しみや怒りといった、誰もが言葉に出来る感情。それだけでは表現しきれない人の心が詰め込まれていて。まるで代弁してくれるような、いつでも優しい音楽に、私は救われます。

今後のMagnoliaの楽曲も、こんな風で有りたいと思わされます。

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改めて「人生の転機になった10の音楽」を選んでみて。

私の中にするする入って来られる人は滅多に居ないのですが、音楽にはいつも心を揺さぶられ、様々な音楽が寄り添ってくれました。

それが日々の積み重ねのように今の自分を創ってくれたのは、尊いことです。
いつも、非日常を与えてくれるものが私にとっての救いで、その大半を占めていたのが音楽だったことも。

この機会に、自分の音楽人生を振り返り、また心が満たされ、幸せな気持ちです。

PROFILE

Magnolia(マグノリア)

コンポーザー/ピアニスト。幼い頃から鍵盤に慣れ親しみ、数々のバンドの鍵盤奏者として活動後、ソロ活動に移行。幻想的な表現力で人々を魅了する。

Magnolia『Violet』(2016)

kei magnolia『Bloom』(2018)

Magnolia『Butterfly』(2019)

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