COLUMN

2019.06.04

「自由の結果」 by sashi 第1回/狩られた結果

ピカピカの中学1年生。
入学して1ヶ月ほどした頃、山岡という先輩にボコられた。

理由はブレザーのボタンを開けていて生意気だとの事。

不良のルールというものを全く知らなかった事で致命的ミステイクを犯したのだ。

不良は目立つ事が好きだ。逆に自分より弱いものが目立つ事を許さない。
出る杭は理不尽に打たれる事を13歳にして経験した訳だ。

ここで言っておきたいのが僕は決して目立とうとしていた訳ではない。

その後も定期的に山岡にはボコられた。



時は少したち、ピカピカの高校1年生。
不良文化を体で学んだ僕は先輩には目立たない、尚且つ同級生には舐められない程度の見た目と作法を身につけていた。

そして入学より1ヶ月、山本という生徒指導の教師に突然持ち物検査をされた。
結果ポケットからタバコの粉が出てきて学年初の停学者になった。(私立高校で校則がクソ厳しい学校だった)
呼び止められた理由は歩き方がダラシなくなんか目についたからだと。。

要は見せしめで狩られたのである。

あちらを立てればこちらが立たず。

ルールが各縄張りに渾然と存在する。
そして力も学もない少年にとってはその狭い世界が全て。
自由に生きるって10代こそ難しかったな。。なんて思う今日この頃。


ただ最近、この頃に波風立てず目立たないように生きる術をすりこまれた人が大人になってから困るのを見る事がたまにある。

あなたの自由な発想でやってください。
これができないのである。

人によって正解はもちろん違うし場合によってはなんでも正解だ。

ただ僕が個人的に見たいのは、
鏡の前でファッションショーしちゃうときのような、ひとりでうまっとか言いながら飯食ってるときのような、無意識でノートに落書きしてる絵のような、裸のアナタです。

PROFILE

sashi(サシ)

メディアサイトFREEZINEの代表。音楽集団mizuirono_inuの作詞作曲家。

FREEZINE(フリージン)

2017年10月、都内にて開業。
【自由につくる人。自由をつくる人。】を発信するメディアサイト。
concept

1人のドリーマーを中心に、世界的なコピーライター、カメラマン、オルタナティブマンの3名が脇を固め、夜な夜な世界を面白くする戦略を熱く語り合いながら運営を行っている。
KASHIWA Daisuke、クリトリック・リス、丸山太郎、元fra-foaの三上ちさこ、石岡美久などの「誇り高く大海へ漕ぎ出す大人=FREEZINE」のインタビューは必見。

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mizuirono_inu(ミズイロノイヌ)

2013年、「room/dreamer」を自主リリース。(現在完売にて廃盤)
2014年、Fragment主宰の音楽レーベル「術ノ穴」のV.A.「HELLO!!! vol.7」に参加。
2016年、guns N' girls Records よりファーストアルバム「Natural Beauty Skin Care」をリリース。

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