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2021.05.14
現場主義インタビュー「バイドク」編集後記
文:Ape 写真:miNami 題字:ケーゴバイドク
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2021.05.14
文:Ape 写真:miNami 題字:ケーゴバイドク
FREEZINE運営メンバーのApeです。
先日、僕が発案した企画「現場主義インタビュー」の第1弾が無事公開されました。
おかげ様でたくさんの反響をいただきまして、大変嬉しく思っております!
2020年の年末にFREEZINEの打ち合わせ(という名の飲み会)がありまして、そこで僕がこの企画をやりたいと言って、特に反対意見も無かったのでゴリゴリ勝手に推し進めていったのですが、当然一人で何でも出来る訳ではないので、運営メンバーをはじめインタビュー対象のバイドクメンバーにも色々とご協力をいただいて何とか記事を完成するに至りました。
本ブログではその協力してくださった皆様への感謝の気持ちを述べると共に、併せて「現場主義インタビュー」の裏側的なものもご紹介できればと思っております。
まずは、FREEZINE運営メンバーのmiNami。
彼女が居なければこの企画は成立しませんでした。
突然ライヴハウスに彼女を呼びつけて、これから裸の中年男性たちがライヴをするので、その写真を撮って欲しい。というお願いをしたのですが、どこからどう見ても、誰がどう考えてもセクハラですし、パワハラにも該当するかも知れません。
自分もサポートメンバーとしてバイドクに参加するうちに、感覚が麻痺しておりました。本当に申し訳なく思っています。
ところで現場主義インタビューでは、ライヴ写真とロケ写真の両方が欲しいと、初期の構想段階から考えておりました。
ライヴ写真はいつもの感じをバッチリ押さえて、ロケ写真ではいつもとちょっと違う格好つけた感じのものを、といった感じで。しかし、僕にはディレクション経験が無いので、いざ撮影を始めてみてもオロオロするばかりで何の役にも立ちませんでした。彼女はライヴハウスに慣れているし、勘も良かったので、僕の指示など必要とせず自ら進んでイメージ通りの写真をバシバシ撮ってくれました。本当に救われました。
次に、バイドクドラムのケーゴバイドク氏。
これも初期の構想段階からイメージしていたことで、「現場主義インタビュー」という企画タイトルは筆文字で力強くデザインしたいと思っていました。そして出来ればその文字をバンドマンに書いてもらえたらなあ、なんて思っていたところ、ケーゴ氏は若かりし頃に書道を習っていたことが判明。
ということで早速オファーをしてみたらば、すぐに下記の画像を送ってくれました。
イメージ通り過ぎて感動しましたよ、ホント。
でも本人はこの文字では納得がいかなかったようで、それから何度も何度も書き直しをしてくれたそうです。
で、後日納品してもらったのが本記事のトップ画像にもなっている文字です。マジで最高ですよ。そのうち「現場主義」Tシャツ作ろうかなってぐらい気に入っています。
このケーゴ氏に書いてもらった筆文字ロゴは非常に汎用性が高く、どんな写真に当てはめても映えまくります。
例えば下記のような、ただ僕が高尾山の「手ぶらでBBQ」を堪能しているだけの写真や、ただ僕が自宅で酔い潰れて雑魚寝してしまっているだけの写真でも、この「現場主義インタビュー」のロゴをはめるだけですぐにそれっぽい画像が完成してしまうのであります。
とまあ、冗談はさておき。素晴らしい筆文字ロゴが完成したので、この「現場主義インタビュー」シリーズでは今後もこのロゴを使用していきたいと思っております。
ケーゴ氏にはそれとは別に、記事内に掲載するためにいつもステージ衣装として着用している紐パンとコテカ(ペニスケース)の写真を撮って送って欲しい、というお願いもしていたのですが、その依頼にも迅速に対応していただきまして、なんて仕事が速くて丁寧な人なのだろうと感激しっぱなしでした。今までただのおもしろ全裸おじさんだと思っていたのが本当に申し訳ないです。
その送ってもらった写真というのが下記になります。
紐パンの並べ方などから彼の几帳面な性格や美意識が見て取れます。
同じタイミングで、ヴォーカル&ギターのバイドク佐藤氏にも、いつも使用している筋トレアイテムと生誕イヴェントで貰ったTENGAなどの写真を撮って送って欲しいと依頼したのですが、こちらは待てど暮らせど全然送られてきませんでした。
しばらく経ってから、念のためリマインドした方が良いかなあと思い、失礼にならないように慎重に文面を作成して連絡をしたところ、
「あ、忘れてた」
とバカみたいな返事が返ってきました。
まあ仕方がないです。佐藤氏は天才なので。天才と天然は紙一重なので。
その後、部屋の大掃除をしてからでないと写真を撮れないという、こちらも強いこだわりと美意識を感じさせる連絡があり、10日ほど待って届いたのが下記の写真でした。待った甲斐あって、希望していた通りの写真を送ってもらうことが出来ました。ご協力に感謝です!
それからFREEZINE運営メンバーにして僕の妻でもある清水里華。
これまで公開してきたFREEZINEのインタビューコンテンツというのはすべて彼女が作ってきたようなものですが、僕はこれまでにインタビュー記事を作成したことが無かったので、どんな質問をするべきかとか、どういう風に記事をまとめたら良いかとか、そういった基本的なことが何も分かっておりませんでした。
とは言え、自分でやりたいと言って勝手にやり始めた企画で、手取り足取りすべて妻に教えてもらいながらやったのでは、それは僕の仕事とは言えないと思い、手探りで色々と試行錯誤をしながら、何とかそれっぽく記事をまとめ上げることが出来ました。
途中で妻に何度も「ねえこれ面白い?ねえこれ面白い?」と詰め寄りながら記事を読んでもらって、その都度感想を言ってもらえたことが本当に励みになりました。
そして最後にFREEZINE編集長sashi。
僕が勝手にこの企画を始めて、空気も読まずに独断で猥雑の極みみたいなバンドを選定してきて、勝手に記事公開まで漕ぎ着けてしまったその一部始終を、彼は最後まで何も言わずに見守ってくれました。
僕はもうずーっと前から、自分の周りにいるバンドやアーティストにもっと光が当たればと思い続けていて、そういうWebメディアを作ってやろうと実際に十数年前にやってみたけれども挫折して、3年ぐらい前にFREEZINEに誘ってもらって、色んなことを経て一周回って今こうしてFREEZINEでこの企画を始められたのは本当に僕の中では大きく、嬉しいことです。
それもこれも、編集長がFREEZINEを立ち上げてくれて、なお且つ放任主義的に僕らに好き放題やらせてくれるからであって、普段直接本人に伝えたりということはしませんけれども、ホント心から感謝しております。
ということで、次回以降もこの「現場主義インタビュー」では、僕が現場(ライヴハウス)で出会った、一般的には全く知られていないバンドやアーティストに、同じバンドマン目線でインタビューをしていきます。これはまさしく、ここでしか見られないコンテンツだと思っています。
FREEZINEは今後もこうして唯一無二のWebメディアになるべく様々な企画を考案してまいりますので、今後の活動にご期待いただけたら幸いです!
Ape
戦慄のオルタナティヴロックバンドVery Apeのヴォーカル兼ベース。
mizuirono_inu、ロザンナ、バイドク等のバンドのサポートベースもたまに。
生業はECサイト運営、プリンタブルTシャツ卸売など。
AprilFool主宰。FREEZINE運営メンバー。