COLUMN

2020.03.03

「よく描き、たまに書く」by kubo 第17回/モチベーションの操縦

こんにちは、凹(kubo)です。
フリーランスのイラストレーターです。

寒い日が続きますが、いかがお過ごしですか。
わたしは普段ハロゲンヒーターをつけて仕事をしているのですが、四畳弱の小さな書斎がすぐに暑いほど暖まってしまって、室温管理が難しいのが小さな悩みです。
ただ、ここより広いリビングで仕事をしていた時期よりも、電気代が抑えられている点はうれしいですね。

さて、今日は「やる気スイッチ」の話です。

「作業」よりも「作業をするまで」が長いタイプのクリエイター

これはクリエイターあるあるだと思っているのですが、実際に「創作をしている時間」よりも、「創作をするまでの時間」の方が長い方、結構いるのではないでしょうか。

かく言う私もそのタイプで、なかなかモチベーションを上げ切ることができず、いざ白いキャンバスに向かってみても、ついブラウザを開いてネットサーフィンをしてしまったり、ゲームに手を出してしまったり…。
「創る」って、本当にエネルギーを使う事なので…最中の苦労に思いを馳せると、つい腰が重くなってしまいがちです。

こんなことを言うと怒られてしまうかもしれませんが。
個人的に創作活動は、「作品への愛」と「めんどくさい気持ち」の殴り合いだと思っています。
いつもズブズブの泥試合の果てになんとか作品をひりだしています。

やる気スイッチ

酷い時は数日単位で無為に過ごしてしまうこともあるのですが、やはり仕事として創作しているとそうもいきません。

なるべく自分のモチベーションを操縦するために、最近こんなものを導入してみました。

指輪です。
人差し指~中指用の、ちょっと重量感のあるピンク系ゴールドのリング。
「導入」と書きましたが、実は新しく買ったわけではなく、前から所持していたものです。

これ自体には何の機能もない、本当にただの指輪なのですが、自分なりに「これを付けたら仕事モード」という取り決めをしてみました。

意外と効く

この「指輪作戦」。
当初は気休めのつもりで導入したおまじないだったのですが、意外と機能しています。

本当になまけ心が酷い時は、指輪をつけることすらためらってしまうのですが…。
逆に言うと、指輪さえつければ「さあ、やろう」という姿勢になることができています。

絵を描くという仕事柄、自分の手元は一番よく見ることになるので、存在感をしっかり認識できるのがモチベーションに効きますね。
他にも、音楽を流したり香水をつけたりといった方法も試したことがあるのですが、私には指輪が一番合っていました。

ちなみに、よくあるおまじないで「指輪をつける指によって指輪の意味が変わる」というのがあって、それによると人差し指や中指の指輪はこんな意味があるそうです。
人差し指…集中力を高める
中指…創造性や直観力を高める

取り決めを作った時は特に意識していませんでしたが「作業の時は人差し指、絵や文章を描く時は中指」と変えてみて、それを自分の脳のモードと上手くリンクできれば、もしかしたらさらに「効く」かもしれませんね。

おまじないは置いておいたとしても、自分のモチベーションを外部から高めるのは意外と有用だという印象です。
もしよかったら、自分なりの「やる気スイッチ」、作ってみてはいかがでしょうか。

それでは。

PROFILE

凹(kubo)

よく描き、たまに書くイラストレーター。
仄暗くて寂しげなタッチの絵が得意ですが、本人はとても能天気です。
絵を描くお仕事があればぜひご連絡ください。

◆Mail
kubo.ekaki★gmail.com(★→@)

◆Pixiv (当コラム掲載イラストを原寸サイズでアップしています)