COLUMN
2020.06.05
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2020.06.05
僕は小さな頃から話し出す時にうまく言葉が出てこなかったり「あ、あ、あ、あのね」みたいな感じで話し出しが連続したりするクセがあった。
あまり自分の周りにその様な話し方をする友達がいなかったので子供なりにコンプレックスだったり悩みだった。
特にいじめられたりとかはなかったけど軽く笑われたりしたことはあったと思う。
クラスの音読の時間やみんなの前で発表をする時はいつも吃音が出ないようにかなり気を付けていた。
ただその頃は「吃音症」という名前が付いていることも知らず1人悩む時間もあった。
社会人になってからも電話を取る時は1回1回が勝負というか吃音が出ない様に毎回緊張していた。
「吃音症」という名前が付いていることを知ったのはつい最近。
これだけ長年吃音と付き合っていると段々自分なりの攻略法も分かってきて吃音が出る回数もだいぶ減ってきたのもあり、ちゃんとした病気なんだと知ることが出来てかなり気持ちがラクになった瞬間だった。
昔より人目を気にしなくなったり精神的にも少しは成熟してきたのか、最近は吃音もひとつの個性としてうまく付き合えてきたかなと思う。
仕事柄出会う人も増えて吃音の人にも出会う機会も増えてきた。
ゆっくり焦らず話を聞いてあげることが相手にとってはかなり安心することを身をもって知っているので、実践するように心掛けることが出来ているだけでもこの病気の存在を知れて良かったのかなとも思う。
吃音は昔は「どもり」と言われていて今は差別用語になった様に価値観や常識は日に日に変わっている。
「何で勉強しなきゃいけないの?」
という子供からの問いには
「相手を傷つけないため」
かなと今は思う。
僕も聖人君子ではないので人を傷付けることも多々あると思いますが、新しい価値観や知識をアップデートしていってなるべくなら人を傷付けないようにしていきたい…!
誰でも大なり小なりコンプレックスはある。
とりあえず子供の周りにもしそんな子がいるって話を聞いたら
「それがその子の話しやすい話し方だからゆっくり聞いてあげて。」
と一言言ってあげたい。
林世詩成
栃木県真岡市
林整骨院の副院長(2代目)
平成元年生まれ
ライブハウスでは林整骨院音楽祭。
自身の院内では林整骨院音楽会などの音楽イベントも企画している。
施術とライブのコラボレーションなど整骨院にしか出来ない音楽イベントを模索中。
2児の父でもある。