COLUMN

2021.10.05

「僕のビジネスアイデア、誰かパクってください。」by Ape 第1回/エフェクターのカプセルトイ

はじめに

FREEZINE運営メンバーのApeです。
この写真の人物が僕ですが、これは別に瑛人の座り方を真似しようとした訳ではなく、たまたまそんな感じになってしまっただけなので気にしないでください。

さて、僕はバンド活動として月に数本のライヴや音源のリリースなどもチョロっとしたりしておりますが、それで全く食えるような収入を得られてはおりませんので、実際の飯の種はと言うとアパレル関連のECサイト運営やプリンタブルウェアの卸売などで、まぁそれを自営でやっておりますので、簡単に言ったら個人経営の商店のおっさんという立場になるのだと思います。
個人商店のおっさんと言うと、もしかしたら結構のんびりとした仕事っぷりを想像される方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はそうではなく、時代の流れに簡単に振り回されてしまう吹けば飛ぶような脆い存在なので、リスクヘッジとして常に現在のビジネスとは別のビジネスの可能性を模索し続ける必要があったりするのです。
従って、電車で移動している時や、お酒を飲みながら人と会話をしている時など、どんな時でも頭の片隅では「これはビジネスチャンスになるのでは?」とか、そういったことを考え続けているのであります。

しかし、どんなに良いビジネスアイデアを思い付いたとしても、現状の自分には資金やノウハウなどが足りず、すぐに実行に移せないという場合が多々あります。そんな時はいつも、いずれ大金持ちになったらそのビジネスにも手を出してみよう、なんて絶対に来ることのない未来に希望を託して、半ば無かったことのようにして自分の中で終わらせていたのですが、それよりもそのアイデアを誰でも好きなようにパクって実現してもらった方がよっぽど世の中のためになるのではないかという考えに最近思い至ったので、今後はこのコラムの中で自分では実現不可能なビジネスアイデアを放出していくことにしました。
もし「お、ええやん。」と思っていただける方がおりましたら、どんどんビジネスアイデアをパクっていただいて、お金を儲けていただければと思う次第であります。

本題に入る前に

あれ、お前1年以上放置している別のコラム「自由への漂流」はどうしたんだよ?

なんて訊いてくる人はほとんどいないと思いますが、一応言い訳をしておくと、「自由への漂流」は自分史みたいなもので、時系列を整理したり当時の記憶をひっぱり出したり、それをちゃんと人に読んでもらえる形で文章に落とし込んだりと、結構な労力がかかって大変なんですよ……。
だから、あれはライフワークという位置づけにして、今後ゆっくりじっくり時間をかけて更新していくこととして、もっと手軽に更新していけそうなコラムを今回新たに始めたという訳であります。
あと個人的に、FREEZINEにもう少しビジネス的な要素があってもいいんじゃないかと前から思っていたというのも理由としてあります。

では本題に入ります。今回のビジネスアイデア「エフェクターのカプセルトイ」とはどんなもの?

とまあ、今回のアイデアは恐らく説明するまでもないですね。ヘッダ画像にあるのがそのまま答えです。
カプセルトイ、いわゆるガチャガチャとかガチャポンとか言われる例のあれですが、その景品をミニチュアサイズのエフェクター(機能は不要)にしたら面白いのではないかというものです。

FREEZINE読者はきっと音楽やバンドに明るい方が多いと思いますので、エフェクターの説明も不要ですよね。ギターやベースに繋いで音を色々と変えるあれです。ライヴの時とか足元に置いてあって踏むやつです。
そしてバンドマンには狂ったようにエフェクターを購入しまくる人が一定数いることも何となくご存知ですよね。

カプセルトイも、現在はそれだけを並べる専門のショップがあちこちに出来るぐらいニーズがあるので、これはきっと流行ると思います。

もしMetal Zoneをゲットしたら自分の持っている実機と並べて得意げにSNSに「my new gear...」とか上げる人が出てくることが容易に想像できますし、BIG MUFFばかり10台ぐらい並べてドヤる人もきっと出てくることでしょう。
そしてこのアイデアの良いところは、エフェクターがヒットしたら次はギター、次はアンプとシリーズ化していきやすいところです。
バンドマンはコレクター的な属性の人が多く、且つ宵越しの金は持たないタイプの人が多いので、いくらでもお金を注ぎ込むと思います。何よりバンドマンは熱中しやすいので顧客としてチョロいです。

取り敢えずBOSS(ローランド)様とバンダイ様には至急コラボしてこのアイデアを実現していただいて、リリースが決まったらこっそり僕に教えてください。FREEZINEでガッツリ取材させていただきます!

と、ここまで書いて、そろそろ終わろうかと思って、まさかこのアイデアが既に世に出ていたりしてないよな……と思って念のためちょっとググってみたら、それらしき商品が2021年12月に発売されるそうじゃないですか!!!

なんてこった……。
「僕のアイデアをパクってください!」とか豪語しておきながら、結果的に僕がパクったみたいになってしまったではないか。
アイデア自体はもう結構前から温めていたのに、記事を書くのが遅すぎたのだ……。やっぱりビジネスにスピード感は大事ですね……。

えーっと、あの、ちなみに念のため言っておきますが、これは案件とかステマ的なものではありませんので、お間違いなきようお願いいたします。

とまあ、なんとも尻すぼみな感じではありますが、今回はこれで終わります。
次回はちゃんとまだ世に出ていないアイデアを発表出来るよう努めますので、どうぞご期待ください!

Ape

PROFILE

Ape(エイプ)

戦慄のオルタナティヴロックバンドVery Apeのヴォーカル兼ベース。
mizuirono_inu、ロザンナ、バイドク等のバンドのサポートベースもたまに。
生業はECサイト運営、プリンタブルTシャツ卸売など。
AprilFool主宰。FREEZINE運営メンバー。

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