FEATURE

2021.03.23

かでまんちゃんの人生の転機になった10の音楽

FREEZINEが選ぶ「人生の転機になった10の音楽」シリーズ。
第7弾は、地下グラビアアイドルみたいな活動を経ていまや酒クズOLに成り果てたかでまんちゃん!

もしもその音楽と出会っていなければ、いまの自分はない。人は誰しもが、そんな人生の転機となった音楽を持っているもの。そこでこのコンテンツでは、各界のFREEZINEたちに、自分史上において転機となった10の音楽を選んでもらい、当時のエピソードと共に紹介していただきます。選ばれた音の並びから、人となりが見えてくる。

hide with Spread Beaver『PINK SPIDER』

当時小学校2年生だった私。
8つ上の従姉妹の姉ちゃんの影響でhideを知る。
従姉妹のお姉ちゃんから借りたCDをカセットテープに入れて、お母さんが運転する車の中で何回も何回も聞いていたのが懐かしい。
当時見たPVが衝撃過ぎて、小2のクソガキですらhideの世界観に完全に魅了されていた。
「大人ってすごいな、かっこいいな。楽しそうだな、早く大人になりたいな」と憧れの対象になる。
今聞いても、当時のかっこよさそのままで劣化する事もなく、何十年経っても時代に流されていない名曲だと思っている。

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嵐『ARASHI No.1 (ICHIGOU) 嵐は嵐を呼ぶ』

小6の時にお年玉で買った初めてのアルバム。
推しは今も変わらず相葉ちゃん。
このアルバムは、MDに録音して歌詞カードを何回も見ながら聞いた。
早く大人になって相葉ちゃんと結婚したいと思っていた。
このアルバムで一番好きな歌は「Deepな冒険」
Deep=深い という意味すらしらなかった子供の私。
「ステキな未来は つらそうな方にある」という歌詞は、未だにそうだなと思ってしまう。
今の私は完全にDopeだけどね(笑)

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太陽族『手をつなごう』

中2の頃、先輩が文化祭でギターを弾いてる姿に一目惚れをし、独自のルートで先輩のメアドをゲットし見事メル友になった。
先輩に、どんな音楽を聞いてるのか質問したら「太陽族」にハマっていると言っていたので、すぐにTSUTAYAへ走った。
歌詞を深く読み込み、私も先輩にこんな風に思われたいなと思い、意を決してギターを始めるも3ヶ月で断念。そのまま先輩は中学卒業し自然と疎遠になった。
未だに「キミだけには」を聞くと、キュンっとチクってする。先輩元気かな。

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マキシマム ザ ホルモン『ロッキンポ殺し』

高校1年生の頃、バイト仲間とよくカラオケへ行って遊んでいた。
良くしてもらってたバイトの先輩(メンズ)がカラオケで
包丁・ハサミ・カッター・ナイフ・ドスキリを熱唱してる姿を見て驚愕。
周りのみんなは笑っていたが、私一人だけ感動し「なんてバンドですか?」と聞いてホルモンの存在を知る。
TSUTAYAに行き、買ったばかりのipod classicに意気揚々とインストールしたのを覚えている。
そこから私の音楽に対する姿勢がグンと変わった。
歌詞カードに書いてる亮君の解説まで熟読し、爆音でホルモンを聞き、全身を奮い立たせながら登校していた。
そのスタイルは現在も変わらず、通勤中も爆音でホルモンを聞いてる。

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ASIAN KUNG-FU GENERATION『ソルファ』

高校1年生の時に、2つ上の先輩と付き合う事になった。
いわゆるイケイケ系ではないが、イケメンで優しい人だった。
付き合いたての頃、二人でカラオケに行き「Re:Re」を歌う彼氏にゾッコン。
好きな人の音楽って、自然と好きになってしまうじゃんね。
スグにアルバムを買うも、3ヶ月で振られてしまい
しばらくアジカンの存在すらキツかった時期があったが、青春時代の思い出が詰まった一枚である。

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System Of A Down『Mezmerize』

高2の頃、シャカラビッツやエルレのコピバンをやっていた。
たまたま対バンした隣の高校の奴らが、システムを完璧にコピーしていた。
あまりの完成度に、すぐ「なんのコピー?」と聞き
数日後、初めてアマゾンでこのアルバムをゲットした。
初めて買った外タレのアルバムである。
とくに気に入ってるのが「Cigaro」
こんなイケてる曲聞いてるJKなんて私くらいだと、だいぶ天狗になっていた。
更にこじらせ具合はエスカレートし、授業中、制服のブラウスの袖からイヤホンを通して、髪の毛でうまく隠し、バレるかバレないかのスリルを楽しみながらこのアルバムを一人こっそり楽しんでいた。
この頃から、みんなが聞いてる所謂J-POPやHIP-HOPを馬鹿にする節が出てきた。
友達の前では、湘南乃風を楽しそうに歌うが、腹の底では「くそだせえな」とひねくれていた。

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10-FEET『4REST』

19才の頃、高校の同級生(女)と出稼ぎで名古屋に飛んだ。
平日は工場で働き、土日は友達の彼氏とその仲間達と飲み狂っていた。
車の中や家の中ではずっと10-FEETが流れていて、とくに印象に残った曲が「MONKEY」だった。
その頃の遊びといえば、なにかにつけてテキーラショット飲みだった。
友達彼氏の家で、ひたすらテキーラ。テキーラ飲みながら10-FEETを聞く休日。
テキーラショット最高記録は34杯(12時間かけてw)

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Creepy Nuts『たりないふたり』

RHYMESTER主催の人間交差点というフェスで、まだメジャーデビュー前のCreepy Nutsを初めてみて、まじでかっけーと素直に思った。
今までHIP-HOPやラップなどなにが楽しいんだ。という偏見にまみれていたが、Creepy Nutsのステージを初めて見てその偏見は吹っ飛んだ。
ステージが終わって、速攻物販ブースに走りアルバムを購入したのは、後にも先にもCreepy Nuts以外いないと思う。完全にやられた。
想像掻き立てるリリックが素晴らしい。
とツイートしたら、DJ松永にいいね!されてめちゃくちゃあがったのを覚えている。

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SiM『THE BEAUTiFUL PEOPLE(初回限定盤)』

SiMとの出会いは、ホルモンのツアーの対バンで出るから予習しとこう。
という軽い気持ちでキラーチューンである[KiLLiNG ME]だけ覚えてライブに参戦。
生のSiMを見て度肝抜かれた。Vo/Mahさんの完璧なステージング…本気で惚れたバンドマンの一人です(笑)
どっぷりハマってる時に出たアルバムがこちら。
発売日にトークイベントがあるという事で、結構な倍率の中見事当選し渋谷のタワレコに行き、メンバー全員のサインを頂いてMahさんに「次の沖縄のライブ行くんで頑張って下さい…」と、ありきたりな事しか言えなくて帰り道泣いちゃったなー。
アルバムの曲は、ライブでも定番の「GUNSHOTS」がおすすめ。
みんなでモンキーダンスして暴れたフェスが懐かしい。

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04 Limited Sazabys『SOIL』

2021年初っ端から失恋した。
こんなに頑張っても報われないんだなって、もう大人とか恋愛とかよくわかんねーや。
恋愛したくない、傷つきたくないって塞ぎこんでいた時に、このアルバムに入ってる「squall」がたまたま車内で流れて涙が止まらなかった。
「自分が欲しいよ自信が欲しい  こんなはずじゃないこんなもんじゃない」
そうだ、私ってこんなもんじゃないってすごい前向きになれた。
改めてフォーリミのいろんな曲を聞き直して、「あ、楽器やりたい」と思って速攻ベースを購入。失恋から立ち直ってベースを弾いて元気でた。
このアルバムに入ってる「kitchen」がやっと弾けるようになった。

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改めて「人生の転機になった10の音楽」を選んでみて。

色んなジャンルの音楽を広く浅く聞いてるなと思いました。
10個じゃ足りない…もっとあるんだけどなと改めて思いました。

昔の私は、人が勧めるものや流行ってる物を聞かないようにしてたけど、30歳になってからはそんなことも無くなり、更に広く浅く音楽を聞いております。

載せなかったけど最近めっちゃ聞いてるのはOKAMOTO'S
歌詞の中に東京の土地名や電車名が出てきて、それを沖縄で聞くという…なんだかエモくなります。

音楽は、切ないことも楽しいことも思い出させてくれる写真の様な存在です。
音楽を聞くだけで、あの時の情景がフラッシュバックしちゃうんですよね。

すげー飲んだ日の夜には
わざと切ない思い出の曲を聞いて情景がフラッシュバックして色々浸る。
これが最近のマイブームでもあります。
だから吐くんすかね(笑)

PROFILE

かでまんちゃん

沖縄生まれ沖縄育ち
20歳で上京し地下グラビアアイドルみたいな事をしてた人。
某バンドマンと結婚した後に離婚。

特技は吐くまで飲む事
吐いて彼氏に振られる事2回
毎度、酒と男に泣かされるどうしようもないオンナです。
酒しか勝たん。
最近ベースをはじめた音楽好きのただのOLです。