FEATURE
2021.10.12
FEATURE
2021.10.12
もしもその音楽と出会っていなければ、いまの自分はない。人は誰しもが、そんな人生の転機となった音楽を持っているもの。そこでこのコンテンツでは、各界のFREEZINEたちに、自分史上において転機となった10の音楽を選んでもらい、当時のエピソードと共に紹介していただきます。選ばれた音の並びから、人となりが見えてくる。
90年代の日本の女児全員(主語でか)が聞いていた。底抜けに明るいけど何言ってるか分からない、でもとにかく楽しい!CDも買ってもらってずっと聞いてたし、小学生の私は習い事に送っていってもらう車の中で大熱唱してた。英語のところは耳で聞いたままごにょごにょ歌ってた。
アイドルに憧れるというよりはとにかく見たり歌って踊るのが楽しかったので今でもカラオケに行ったら歌うだけじゃなくて踊るし、運動は好きじゃないけど音楽にのって動いたりライブで汗かくのは大好きなのはここからのはず。
日常の出来事を非現実な歌詞と世界観で表すハッピーさはモー娘。で初めて出会った。聞いた当初はなにも思わなかった歌詞が、大人になってから意味があることに気づいて刺さるのはあるある。大事な人が分かってくれるのは感動的なできごとだよな~!!
小さい頃から何度も母と見た大好きな映画。歳とか周りがやってないとかじゃなく、練習して、出来ないと思っていたものに挑戦して、披露できるまでに何かを磨くって素晴らしい!自分たちでもやれると思ってなくてバラバラだった修道女達が初披露のとき浮き足立って嬉しそうな顔をしているのと見ると何度見ても泣いちゃう。(これ書きながら見てまた泣いている)
中学生の頃、英語の意味が知りたいと思って英和辞書を片手に訳してみたなあ。あの頃は楽しそうだな~ってことしか思ってなかったけど、大人になってから改めて見た時にあの活き活きとした顔にとても勇気がもらえて、あの時出会えていて良かったなとおもう。
どうでもいい小ネタだけど明るい映画だから銃の音がピュン!って可愛い音なんだと思ってたらマフィアがバレないように攻撃するために消音してるって大人になってから教えられて何十年越しに勘違いが解けた。
高校生のとき、初めてライブに行ったバンド。スケールがあまりにでかすぎる。このバンドがあったからライブに行くようになったし、バンドマンとか好きな人の絵を描くようになった。私が言うのなんて野暮なくらい素晴らしくかっこいい。
地方に遠征にいったり一人でもライブを観に行ったし、なにかしたいと思う時に行動しちゃおうって思えるようになったのはこの出会いがあるかも。現在の友達だってライブハウスで会ったり趣味から仲良くなった人たちばっかりで、好きなことに対して行動したりひとのやってる事にもいいね~って言える人たちに恵まれている。
足首の靭帯を損傷したときにやっとギプス外れてギリいける!ってラルカジノで大阪遠征して、飛ばないと決めてたのにDriver's Highのイントロ一音めでジャンプして一緒に行った友達にめちゃくちゃ怒られたな。
大学受験期、私は美大を目指していた。解法や単語を覚えるような今までの勉強法と違い、楽しくやってきたお絵描きを評価対象とされた。わたしはこの時、まだその切り替えが出来ておらずコツコツ基礎を築くことができなくて周囲と差が生まれていた。自分では頑張っているつもりでも納得できるものを考えられなかったり、うまく描写できなかったり。今考えればまず圧倒的に物量不足じゃんと言えるのだが、あの頃は才能とかセンスとかいう言葉に邪魔されて泣いていた。
そんなときにこの曲に出会った。一言一句自分が悩んでいるようなことを、ドデカいスタジアムを埋めるようなかっこいいバンドマンが汗だくで雨に打たれて歌っていて「この人もそう思うような苦汁を舐めたことがあるのか…」と衝撃を受けた。
曲の最後、もう一度踏み出すシーンを聴くと私もこの闇から抜け出せるような力が湧いてくる気がする。
結局1浪したが行きたい大学に行けて、今もこの受験期の経験値は支えになってる。
ラルクの後輩がテレビに出てると見始めて、おもしろいニーチャン達だなと思ってたら曲も楽しくて好きになってた。ラルクはメンバー達が超人すぎて音楽をやる人って雲の上すぎて実態が見え無さすぎると思ってた(ライブMCゆるいけど)のにムックのメンバー達はオフショットでふざけてたりそこらに居そうな人達で初めてニンゲンのバンドマンを好きになった。
デビュー当初からほぼメンバーチェンジなく幼なじみ同士でやってきたメンバーだが、一番好きだったドラムがバンドを抜けてしまう。自分の意見はあまり強く押さない印象の彼だったがこの意思はかなり強く思えた。彼のドラムと笑顔が大好きなのでとても悲しいし受け止めることはうまくできるか分からないが、今回の文章を書く上で「自分で選んで行動する」ことを軸に書いていて彼の決断をどうか少しでもプラスに受け止められる部分を感じたいと思う。
あまりに出会えたことが転機なので2枚分語らせて欲しい。出会いの一曲、totem poleの収録されたアルバムと最新アルバムのひとつをどうぞ。
大学のころ、深夜の音楽番組でたまたま見かけてなんだこれって目にとまった。アリーナクラスのどでかいバンドばっかり行ってた私には地下の小さなライブハウスはとても怖かった。知ってるバンドと対バンしたのでようやく数年後にライブに行った。「あのときこうしていれば…」をあまり考えない私だがこればかりは思ってしまう、ビビってないでさっさとライブに行っとけばよかったのに~!
その日からずっと私の1番を塗り替えたままだ、人生が変わった。今まで好きになるバンドって年上で、どでかい空間に人をぎゅうぎゅうにさせてなんだかすごいことをしてて手の届かない存在で…と思っていたが彼らは年下で、小さなライブハウスの後ろ側と最前に数人のファンがいるだけのようなバンドだった。そこで飛び跳ねてたら変な目で見られるかも、そんなことを思っていてもライブが始まったら動かずにはいられなかった。人に溢れたピットに飛び込むのも最高だが一人だとか周りとか関係なく暴れ狂っているのは最高に楽しくてこんな経験をするのは初めてであの日からずっと沼にハマっている。
好き嫌いわかれるけど好きな人はめっちゃ好き!なパクチーみたいなものがすごく好きだ。彼らは自分たちが好きで最強だと思っている音楽が好きな人に届くようにドンパチ花火をあげまくっている感じ。
彼らが主催やワンマンを成功させていくごとに、凄すぎて翌日はこもって作品作りをしないといられない時期もあった。あの時は本当にライバルだと思っていた、勝手に。笑
今やもうあのころやっていたライブハウスじゃワンマンでも余裕でソールドするようになってきている。技術や最強の楽曲とともに、人をあっと言わせるために常に考え作り続けることをやめない彼らはいつしかとても大きな舞台に立つことが手の届く範囲に入っていると思う。情勢に阻まれているが、どんどん大きくなって沢山の人を狂わせて欲しいと思うし、私も負けてね~!!と思えるように胸張って言えるようにいろんなものを掴んでいきたい。ファンであると共に、ビリビリするほどの刺激をくれる彼らに出会えたことは人生の1番の転機であると思う。
就職して、転職して、エステの仕事をしている。すごく楽しくてずっと続けたい仕事だ。エステとは別に絵を描くことも続けていた。その会社がなくなってフリーランスで働くことになった。エステで生計を立てられていたので「絵は仕事にしない、自分がやりたい事だけやりたいから仕事にしたくない」と思っていたのが崩れて、どうにか絵もマネタイズ出来るようにしていく選択肢を余儀なくされた。絵は私が私のために楽しいことの一番で、誰かに合わせて描きたくないものを描くくらいならお金はいらないと思っていたので、今まで考えなくてもそばにいるような気がした「絵を描く」という事がすこしバランスが崩れた気がした。
そんな時にこの曲に出会った。え、私のことじゃんと思ってオイオイ泣いてしまった。この気持ちを曲にするくらい向き合った人が居るなら、私も頑張れるのかもと思えた。絵を描く人は勿論、すべての悩めるクリエイターに歌詞を読みながら聞いて欲しいので youtubeの動画のリンクを貼る。
悩んだときに一緒に居てくれる存在になった。私たち、出会えて良かった!
ここで私の人生の主題歌をお伝えしたい。一番初めの主人公の歌。30秒くらいのとても短い曲なのだけれど、一言一句私の言いたいことはこれ。私も主人公なので多少の辛いことがあってもハッピーエンドの道。
私、自我が目覚めたのって25すぎなんじゃないか?ってくらい何かを考えることをあんまりしてこなかったと思う。意見がなくて、なんとなく目の前のことを楽しくやって過ごしていた。転職してみて初めて、人って自分で自分の環境を作れるんだなって実感した。その後に出会った人たちにとても恵まれたので、自分のやりたい事について人に合わせたり押し殺すことがなかったと思う。あの時動いて良かった!
自分の人生のハンドルは自分で握っていたいしちゃんと望む方向に切れるようにしていたいと思う。
私は自己肯定感が高い方だと思う。でもそれって別に所謂ナルシストとは違って、生きてる自体が基本素晴らしいってだけで優れているかどうかは自己評価だったりの別の軸だと思っている…………という説明がうまくつかないでいた。
DIVA MEはそれを煌びやかに可視化させてくれたなという印象。DIVAという言葉から身近なものを感じにくいと思う。しかしまさにそういう事で、見えていないが実は既に各々が輝ける宝石でありDIVAである、だから自己実現を叶えていこうというメッセージだと捉えられた。
自己肯定感は「このままでいい(慎ましやか)」のように形容されがちだがそうではなく元々がDIVAだと気付くだけでいいんだ。謙遜が美徳と言われていることに懐疑的だった私がモヤモヤしていたことがようやくスッキリした。せめて心の中だけでもDIVAのように、と言っていて人に押し付けるわけでもなくただ自分が誇り高く立っていたいと思った。
ライブに行くことは少なくなかったけれど音楽のことを何も知らない自覚があったのであまり楽曲について今まで語ることがなかった。しかしこの話を頂いてから出会ってきた音楽のことを考えると、案外たくさんの音楽に心を動かされたり影響を受けたりしていた。今回、軸として語っている「今までの概念に囚われず好きな事を行動していこう」という考え方は音楽からも影響を受けていた。そう考えると好きなものは知識がないと語れないというのも固定概念だったのかも。
この考えが全ての人の正解であるとは思わない。でも、「私が最高~!」と胸を張って言っていきたいし、それが虚構でないための努力を重ね納得できる自分にしていく事で更なるハッピー人生を築き上げていきたいと思う。元から私たちは可愛くてさいきょ~でブチアゲイケてるので。