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2018.02.06

癒し系税理士アカギのもう怖くない!税金のちょっといい話 第6回/毎年恒例 “税制改正”

毎年恒例 “税制改正”

毎年12月になると盛んに税制改正のニュースが飛び交います。
翌年4月から改正法が施行できるよう、これまでの議論をとりまとめた税制改正大綱を与党が発表するのが、毎年この時期だからです。
平成30年度の改正は、とりわけ個人所得課税の見直しが大きく取り扱われています。その冒頭を一部ご紹介しましょう。

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「経済社会の著しい構造変化の中で、働き方が様々な方面で多様化している。
かつては、『学校卒業後、1つの会社で定年まで勤めあげ、年金生活に入る』といったライフコースが典型的であったが、
特定の企業や組織に属さず専門分野の能力等を活かしてフリーランスとして業務単位で仕事を請け負う、子育てをしながら会社員時代に培った技能を活かして在宅で仕事を請け負う、
高齢者が長年培った能力や経験を活かし業務単位の仕事の請負や企業支援等の形で活躍するなど、多様な働き方が増えつつある。人生100年を生きる時代には、さらにこうした傾向が強まることが想定される。」
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すなわち、「様々な形で働く人をあまねく応援」し、「働き方改革」を後押しする。
これが、平成30年の税制改正を行う方向性を示す考え方です。

すでにフリーランスで仕事をされている皆様にとっては「今頃?」と思われる方も少なくないかもしれません。
税制は昭和の時代から平成に入ってもなお、ある生き方・働き方のパターンをモデルとして作られていましたので、「働き方の違いによる不公平」がようやく認識されたということです。

時代の流れの中で、家族のあり方、働き方、世代構成の変化と共に
公平だと思っていた税制も、現状に適合しない、「公平」ではない税制となっていることもあります。

改正のニュースをみていると、政策的な面ばかりに目がいくことと思いますが、
「公平」が根底にあることを常に意識して、
“立場の違い”による”税制の違い“が、妥当な”差“であるかは、常に検証されなければなりません。

PROFILE

影近・前田税理士法人
赤木葉子

新卒でコンビニの店舗運営部に入社するも、ハードワークに将来を悩み転職。シンクタンクの財務経理部に入るも、単純作業に心が折れ退職。資格で生きることを思い立ち、経験を蓄積できて様々な方とお付き合いのできる税理士に魅力を感じて会計事務所に就職。
顧問先様の“心地よさ”を重視した節税提案をモットーとしています。隠れ目標は、大事なものを大切にしながら働くことを諦めない業界にすること!
趣味は登山(次注目する山は甲斐駒ヶ岳)、剣道(四段に向けて修行中!)、運転(気になる車はプジョー3008)です。