COLUMN
2020.06.17
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2020.06.17
奈良光と出会ったのは横浜市内のライブハウスでのイベントだ。
ブースを構え、顧客の注文に寄せるかたちで衣服や身体に絵を描くという出店をしていた。
自分が着目したのは、ただひとつ。
氏の絵を描くときの真剣な眼差しだ。
イベント終了後に話をさせてもらったのだが、高槻に行った際、地元の方々から自分がやっているMUSHA×KUSHAというバンドの噂を聞いたという。
その日は心地よくお酒を飲み、再会を期待した。
その後、縁あって自分のバンドと共演というかたちをとらせて頂いた機会があるわけだけれども。
これがライブハウスの構造上、フロアと遮断された個別ブースだったのをとても勿体なく自分は感じた。
フライヤー諸々による告知においても共演というかたちをとっているにもかかわらず、それがリンクしている気が一切しなかった。
これは大きな課題としてイベンターを名乗る諸君には記憶してもらいたいところだが。
再び、光さんと接点が生まれたイベントで自分のほうからある提案をさせてもらった。
自分はライブ中に踊りを踊るパフォーマーです。
そんな自分の顔に光さんの絵を描いてくれませんか、と。
氏の絵を検索すればわかって頂けると思うが、魂のこもらないものにひとは感動しない。
そして、どうかこのエビソードが感動を志す誰かにとってのヒントでありますように。
それぞれの志はリンクすることによってより高い緊張を得られるということを。
インディーズバンド「MUSHA×KUSHA」のパフォーマー。
1998年結成以降、ライブ総数は2000本を超える。
踊りを担当する他、作詞の多くを手掛けており、MUSHA×KUSHAにおける精神的支柱として知られる。