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2023.08.29

めくるめく婦人服の世界へようこそ

文:清水 里華

みなさんがお住まいの街にもきっとある、めくるめく迷宮~ラビリンス~への入り口。

それが「婦人服店」である。


かの町田康が、名作「くっすん大黒」の重要なピースとして題材にしたことからも、いわゆる「婦人服」および「婦人服店」が持つ謎の引力には、老若男女誰もが抗えないことが伺える。


いや、もはや抗う必要がない。謎の引力に身を任せて、そのラビリンスを存分に味わえばいいのだ。


もちろん、我が愛すべきホームタウン「高尾」にもラビリンスは存在する。
その名も「マアクン」(名前さえラビリンス)


いつも、通り過ぎるたびに横目でチラ見しては、静かに目を伏せてしまう、なにやらアンタッチャブルな雰囲気を醸し出しているショップとして認識していたのだが、新入りの高尾民としては、いつまでもこのまま見て見ぬふりなど続けられまい。


そこで、意を決して、google検索を試みたところ、まさかのヒット。おお。


サイトの運営元は、この「マアクン」が入店しているテナント「高尾名店街」。足を踏み入れた瞬間、昭和にトリップできるショッピングモールとして高尾で愛されている存在なのだが、まさかWEBサイトがあるとは想像だにしていなかった。

さっそく、こちらのサイトで「マアクン」についての情報を探ると、以下の通り。


「感性あふれるお洋服が毎日入荷。約20社の選ばれたアパレルメーカーの得意アイテムを集結。常にトレンドと鮮度に敏感な品ぞろえを心掛け、お手頃価格でパフォーマンスの高いファッションを演出しています。遠方からのお客様も多いお店です。」


・・・・いい。想像以上に、相当いい。
ショップ公式画像も引用しちゃう。

くうう。ラビリンス。
なんなら、「婦人服店友の会」を結成したいくらいである。
どなたか、友の会をいっしょにやりませんか。

PROFILE

清水 里華(シミズ リカ)

都内の広告会社に勤めるクリエイティブディレクター兼コピーライター。
ときには、戦慄のオルタナティヴロックバンド「Very Ape」でドラムを叩き、ときには、WEBメディア「FREEZINE」で企画+取材+構成+イラストを担当。

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