PEOPLE

2021.12.21

一山 花 インタビュー | どんな人でも必ず選択する余地がある世の中を目指して。

企画・撮影・取材:miNami 構成:FREEZINE

新宿で育ち、南米の風を浴びたヴォーカリストにしてFREEZINE運営メンバーのmiNamiが、独自のフィルターで「波」に乗っていると感じる各界のフリージンに密着撮影&インタビュー。さまざまな枠を超えた新たな出会いをお届けします。

第2弾は、ランジェリーフォトサービス
「MON TRÉSOR」を運営する一山 花!

miNamiによるmy-Namiポイント解説

一山 花さん。友人との繋がりで知り合うことができました。彼女との付き合いはまだまだ浅いですけれども、短い期間でも感じられることは彼女の周りにはいつも人が居て、そこに居合わせる人達は自然と笑顔になっていてとても幸せに見えるのです。ありきたりな言葉かもしれませんが太陽のような人だなと思います。そんな花さんが始めたランジェリーフォトサービス MON TRÉSOR(モントレゾール)は、今後この世の中を変える為のとても大きな一歩ではないかと感じました。男女問わず多くの人達が生きていく先々で隠したかったような気持ちを、それこそ晴れやかな気持ちで照らしてくれるような太陽のような存在になっていくのだろうと思います。サービスの発起人、花さんを知ることで皆さんの気持ちに何か新しい変化や道が見つかるのではないかなと願っています。

Q:まずは自己紹介をお願いします。
A:ランジェリーフォトサービスを運営している一山花、25歳です。

Q:ランジェリーフォトサービスを始めるまでの経歴、職歴を教えてください。
A:18歳の頃から芸能活動を始め、東洋大学経営学部を3年で中退。それから2年間芸能活動に勤しみましたが、次第により社会的なことに取り組みたいと思うようになり、芸能活動をやめ、1年間フリーターをしてお金を貯めました。新型コロナウイルスが流行り出した頃、現在のランジェリーフォトサービスを考案し、今年の4月にMON TRÉSORをスタートさせました。

Q:世の中には様々なフォトサービスがありますが、ランジェリーを選んだ理由は何ですか?
A:単純に私自身、ランジェリーが好きだったというのが第一の理由です(笑)
そしてもう一つの理由は、サービスを提供するだけでなく、より社会的な変化をもたらしたかったからです。世の中はこんなにも多様性を謳っているのに、周りを見渡してみると、人々の心が時代に置いてけぼりにされている気がしてなりません。まだ多くの人が世の中が作り出した美の基準に悩まされたり、知らず知らずのうちに多くの差別や偏見に晒されています。しかしどうやったら人々の心は時代と共に走り出していけるのか?そう考えたときに、本当に必要なのは他人からの「あなたは素敵、美しいよ」といった言葉ではなく、自分を愛することができる”強さ”だと思ったのです。自分と対峙することはかなりの労力が必要です。だからこそ、少しでもその”強さ”を提供できるような場を作りたいと思い、ランジェリーの魅力を借りて最大限にその人の魅力を引き出せるランジェリーフォトを選びました。ヌードも考えましたが現実的に部屋に飾りにくかったり、SNSにあげても消されてしまったりするので無しにしました(笑)

Q:ランジェリーフォトサービスを行なっていて、心に残った出来事はありますか?
A:どの撮影も心に残っていますが、やはり撮影が終わった後、お客様から「また撮りたいです!」と言っていただけると、やっていて良かったなあという気持ちになります。

Q:ランジェリーフォトサービスを提供することで得られたことや、発見できたことは何ですか?
A:どんな方でも最初のカットと最後のカットの表情が全く違うことです。こちらが声をかけをして撮影していくと、終わる頃にはモデルのような見据えるような目つきに変わっていて、毎度ファインダー越しに見惚れてしまいます(笑)

Q:現在サービスを利用しているのはどんな方々ですか。
A:現在は20代〜30代の女性がほとんどです。
MON TRÉSORでは月額5,000円で、毎月ランジェリーフォトを撮影する、ランジェリーフォトサブスクというプランも行なっております。一年続けていただくと、1年間分の写真をまとめたフォトブックが特典でつくので、ランジェリーを毎月購入するような方はこちらのプランを利用されることが多いです。

Q:ランジェリーフォトサービスを通じて目指していることは?
A:先ほども言いましたが、ただのランジェリーフォトサービスではなく、より社会的な変化をもたらすサービスにしたいと思っています。だからこそ、これからジェンダーや多様性、様々な事にランジェリーフォトを通して取り組んでいきたいと思っています。最終的には、どんな人でも必ず選択する余地があるような世の中を目指してランジェリーフォト以外の事にも挑戦していきたいです。

Q:セックス・ポジティブなど、世論でも性の解放を健康的なものと捉える気運も高まっており、ランジェリーフォトサービスもこれを後押しできるサービスだと感じますが、花さんは性についてどうお考えですか?
A:私はこのサービスを始めた頃からフェムテック市場にもかなり興味があり、セルフプレジャー商品なども積極的に購入する方でした。
昔から自分の性を曝け出すことに特に抵抗はない方だったので、改めて性の解放について考えることはありませんでしたが、強いて言うなら、心の性も体の性も定義づけられるものは何もないと思っていて、近年国会でもよく話題に上がっているLGBTQのシンボルであるレインボーマークの通り、性はグラデーションで、人に対して性欲が湧く人もいれば、湧かない人もいますし、同性に恋愛感情を抱く人ももちろんいます。そのようなことを踏まえて私は性を自由なものと捉えています。

Q:人生における使命とは?
A:今を最大限に楽しむことです。そしてこれからもずっと学び、知識を蓄えていきたいです。無知は純粋やピュアとは違うと思っているので、何事もまず知ることが大切です。何にも目を向けず、知らないままでいることほど恐ろしいことはありません。取捨選択は、知らなければできないことです。ですから知ることを怖がらずに全力で生きていきたいです。

PROFILE

一山 花
(イチヤマ ハナ)

18歳から芸能活動を始め、
東洋大学経営学部を3年で中退し芸能活動を本格的にスタート。

続けていくうちに、裏方や自分で何かを作り出すことに興味を持ち始め、芸能事務所を辞める。
その後1年間フリーターをして、お金を貯める。

21歳の頃、自分のセクシャリティに気づき、新宿2丁目に通い始めた頃、フェミニズムやジェンダー論に興味を持ち始め、世の中を変えたいと強く思うようになる。そのきっかけとしてランジェリーフォトサービスを立ち上げようと決意し、準備し始める。

そして2021年4月にサービスをスタートさせる。

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