COLUMN
2023.06.20
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2023.06.20
FREEZINE運営スタッフの清水です。コラム第6話では、新居候補だった高尾のマンションがまさかの売出停止というとんでもない事件をレポートいたしました。今回は、そんな事件をのりこえて、なんとか住み替えに漕ぎ着けるドタバタ劇をお送りいたします。
2020年12月7日
原宿のマンションの売却活動がいよいよ本格始動。この後、6件の内見ラッシュを迎えます。
2020年12月21日
高尾のマンションにて、第1希望だった14階の部屋がまさかの売出停止という展開をうけ、急遽、売出中だった4階の部屋を内見。
正直、14階の部屋に比べて高尾山の眺望はよくないし、リビングの形もよくないし、築5年なのに水回りのコンディションが酷い(簡単にいうと、全然掃除されてない)。おまけに、不要な家具も搬出されてないし、網戸も破れてるし、ワンちゃんを飼ってたそうでドア枠も噛み傷だらけだし、洗面台キャビネットの引き出しはガタガタだし、クロスも鏡もガラスも汚ねえ。後先考えずやり散らかしてんな…。
だがしかし、だがしかし、背に腹はかえられぬ。自腹でハウスクリーニングを頼むことにして、えいやと契約を申し込む。
2020年12月27日
とんとん拍子に、申し込みからわずか1週間で高尾のマンションの本契約。
八王子駅そばの仲介業者支店にて2時間ほどの重要事項説明を受け、原宿から遠路はるばる持参した現金200万円(手付金)の支払いも終え、本契約完了。
売主さんは、地元で長年、産廃処理業を営むご一家の、30代の若夫婦さんでした。(名前でググると個人情報ダダ漏れなんですよ。この時代、悪いことはできませんな。)
いよいよ、1月末の引っ越しに向けて、あれやこれやの準備スタートである。いやあ目まぐるしい。しかも、この間にも、原宿のマンションの内見は着々と進んでいるので、荷造りはギリギリまでできない、という生殺し状態が続くのであった。ダンボールだらけになっちゃうと、内見のお客様からの心象がよくないですからな。
2021年1月7日
年末年始の休みも明け、2度目の緊急事態宣言発令と同時に、原宿のマンションの売却活動再開。
緊急事態宣言中に家を買う酔狂な人なんてどこに?などと思っていたが、車椅子のカナダ人、婚約中のカップル、コンサルタント、不動産業者、近隣の30代夫婦など、実にバラエティに富んだ内見客をお迎えすることとなった。
しかし、いずれも成約にはいたらず。難しいものです。
2021年1月28日
高尾のマンションの住宅ローン契約先である「きらぼし銀行」豊田支店にて、売主さん同席の上で「決済」の儀式がうやうやしく執り行われる。
ウン千万のお金が一気に私の口座に入金されたと思いきや、速攻でウン千万のお金が売主の口座へと振り出され、電話での着金確認がなされて「おめでとうございます」だってよ。
このウン千万もの金額の「いってこい」の重さ、人生で2回も味わうとは思ってなかったよ。そして、現時点で背負っている住宅ローン総額(高尾+原宿)の重さも、おそらく、ひとりの女子としてはなかなかなものである。
その後、売主さんよりマンションの鍵や、設備の取説などの一式を受け取り、引き渡し完了。あとは引っ越すのみ。
2021年1月30日
いよいよ、引越前日である。
朝8時に高尾のマンションに行き、水道局立ち会いのもとで水道を開通させたのち、9時に「おそうじ本舗」のみなさまをお出迎え。キッチン・浴室・トイレ・洗面などの水回りから、徹底してすべての居室のホームクリーニングをお願いする。
水回りの汚れには、「こりゃひどいわ」とみなさん苦笑。そうでしょうそうでしょう。プロに頼んでよかったよ。
(結局この後、どうしても我慢できず、トイレだけは自腹でリフォームしました…)
そんなホームクリーニングの合間にも、新しい冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・その他家具の受け取りがひっきりなしに続く。
さらにその合間を見計らいながら、ネット&電話の開通作業、近隣住戸へのご挨拶、マンションコンシェルジュへのご挨拶などを行い、ゴミ出しをして撤収。
なお、渋谷区のゴミ出しルールはバカみたいに単純だったんですが(なんでも燃やしちまえ的な発想)、八王子市はゴミ分別がめちゃくちゃ細かくて厳しく、しかも可燃ゴミ袋が高額、という事情さえ、当然のように知らなかった。
おまけに、エントランスは2階なのに、ゴミ集積場は1階、という特殊な作りのマンションであるため、ゴミ集積場を探し回ってマンション内で迷子になる始末。住人の方に泣きついて教えていただき、ことなきを得た。もうやだ。でも、これでなんとか明日の引越に間に合った。
2021年1月31日
いよいよ、引越当日である。手順は以下の通り。
①9時-10時
事前に組んだフォーメーションの通り、私は原宿のマンションで引越業者を出迎えて、荷物を一気に搬出。夫は、表参道のマンションでアパレル在庫などの荷物をパッキング。原宿のマンションの荷物をすべて引越業者のトラックに載せ終えたのち、すかさず表参道に向かってもらい、表参道のマンションの荷物もまとめてピックアップしてもらい、高尾の新居へ向かってもらう手筈である。
②10時
FREEZINE編集長が率いるバンド「mizuirono_inu」のVocalにして、クラファン「BUNCA」代表の渡邊レイン君=カズ君が、当時クラファンのテストケースとして自ら「出張なんでも屋カズ君」(仮名)としてさまざまな依頼に応えてくれていたので(注釈:今はやってません)原宿から高尾への車での送迎をお願いすることに。そして、当時カズ君の愛車だった黒いジープで、わざわざ原宿までやってきてくれたのであった。
③12時
すべての荷物の搬出完了。かんたんに居室内の掃除をしてから、カズ君と共に車で表参道のマンションへ向かい、夫と合流。3人で一路、首都高速~中央道~「高尾山IC」へ。
「高尾山IC」で下りたのは初めてだったけど、高尾山の中腹どまんなかをドーンと貫いて作られたICのため、見渡す限り360度の山、緑、空。いやあ、改めてすっげー山奥だなあ、原宿との落差がぱねえなあ、と3人で笑ったのであった。
その後、マンション裏のショッピングモールでランチを食べながら、引越業者の到着を待つ。14時に到着との連絡をもらい、カズ君はモール内のコージーコーナーでご家族にケーキのお土産を購入して、さっそうと帰宅したのであった。ありがとう渡邊ロボ。本当に助かりました。
④14時
すべての荷物がわーっと搬入され、あっという間に引越完了。長いようで短い、そんな1日であった。今日からはおっかなびっくり高尾の住人である。
そして原宿のマンションは、いつ売れるんだろうか… 巨額の住宅ローンの呪縛から、1日でも早く解放されたい…
(つづく)