COLUMN

2020.05.01

「整骨と生活」by 林世詩成 第12回/拡がる

久しぶりの体験があった。

前回のコラムに書いたように自粛期間を利用して色々新しいモノに触れている時期なのですが、どうやら自分は80年代後半から90年代にかけてUSインディ界隈を席巻した「サッドコア/スロウコア」というジャンルの音楽が好きなことが新たに判明。

その中に「dakota suite」というバンドがいて
薄暗い中に感じられる優雅な音楽にとても惹かれた。

多作な方々で色々な音源を聴いていると林整骨院音楽祭2017にも出演してくれたVampilliaとの共作を発見した。

最初は全くイメージが湧かなかったのでとても驚いたが聴いてみると2つのバンドの良いところがしっかり出ていて素晴らしいアルバムだった。

dakota suiteからこのアルバムを知れたことはとても幸せなことでVampilliaから知って聴いていた場合と全く解釈が変わると僕は感じた。

これって2010年に柴田剛監督の「堀川中立売」という映画をたまたま観ていて、翌年の2011年に同じ柴田剛監督が作った「back」という曲のPVであらかじめ決められた恋人たちへを知れて、全く別のものとして聴いたり観たりしたものが繋がる瞬間にとても似ていた。

点と点で体験していたものが繋がる瞬間。

こういった体験は自分自身の中での作品に対する浸透度が全く違ったものになりその後もとても印象的な体験になる。

自分自身の世界が拡がるとこんなステキな体験が出来るのでまだまだ掘ることはやめられない。

林世詩成

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PROFILE

林世詩成

栃木県真岡市
林整骨院の副院長(2代目)
平成元年生まれ

ライブハウスでは林整骨院音楽祭。
自身の院内では林整骨院音楽会などの音楽イベントも企画している。

施術とライブのコラボレーションなど整骨院にしか出来ない音楽イベントを模索中。

2児の父でもある。

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