FEATURE
2021.03.05
FEATURE
2021.03.05
もしもその音楽と出会っていなければ、いまの自分はない。人は誰しもが、そんな人生の転機となった音楽を持っているもの。そこでこのコンテンツでは、各界のFREEZINEたちに、自分史上において転機となった10の音楽を選んでもらい、当時のエピソードと共に紹介していただきます。選ばれた音の並びから、人となりが見えてくる。
幼い頃の記憶でありますが、人生の転機になった最初の音楽はこのアルバムだったと思います。家でもよくこのアルバムが流れていたのですが、夏休みに長崎の田舎に帰省する際に車の中で必ず聞いていました。特にWe Didn't Start The Fireと言う曲が4歳の私には衝撃的で親に呆れられる程、ヘビーローテーションしてもらいました。音楽が好きだと気付かされた転機の一枚ですね。大人になった今、改めてこのアルバムを聞き返すと本当に一曲目から最後の曲まで最高にかっこいいです。私もこんなシンガーになりたい...。
基本的に私の転機になった音楽というのは、親の影響が多いかもしれません。The Blues Brothersも親が好きで、映画をよく見せてもらっていました。初めて見たのはまた幼稚園の頃で、当時はとんでもない豪華なアーティストが出ているとは知らずにお母さんといっしょとか見る感覚で、毎回楽しく見ていたと思います。笑
ロックもファンクもなんでもやるThe Blues Brothersは、今の私にもかなり影響を与えてくれました。かっこいい音楽にジャンルなんて関係なく、いいものをはなんでも歌おうという気持ちを持てるようになったアルバムです。
私が子供の頃、音楽の情報は[みんなのうた]から仕入れてたような気がします。その中でも群を抜いて私のハートを掴んだのが[月のワルツ]という曲でした。子供受けばかりの曲が流れていたはずのみんなのうたから、とんでもなく魅力的なハスキーボイスが聞こえたのを今でも覚えています。この歌を聞いた時、大袈裟かもしれませんが違う世界に入り込んでしまったような、夢のような気分を味わいました。どうしてもCDが欲しくて父に必死にせがみ買ってもらい、毎日CDのウォークマンで聴き倒した一枚です。
小学校2年生の時、TOWER RECORDSの試聴機で聴きあさり、初めて買ってもらったCDでした。当時の私では知らない言葉でしたが、私的に俗にいうチルってやつを初めて体感したのがこのアルバムです。英語の曲はたくさん聞いていたはずでしたが、The Corrsのメンバーがみんなアイルランド出身ということが理由か、ちょっとふわっとした優しい英語の曲が私には新鮮でした。子供ながらにベランダの近くに座って日向ぼっこしながらこのアルバムを調子こきながら、聴いてました。あれがチルタイムってやつだ...。
中学2年生の頃、私はブラジルのパーカッションにSamba reggaeにどハマりして、日本のSamba reggaeチームに所属していました。私以外は社会人のお兄さんお姉さんばかりで、色んな音楽教えてもらいました。特に兄貴分だったお兄さんにSkindredってバンドがかっこいいよと教えてもらいまして、聞いてみたらもうたまらんのなんのって。レゲエとパンクって一緒になるんだっていう衝撃と歌がうめーので好きな要素しかありませんでした。私が特にこのアルバムで好きなのは、STATE OF EMERGENCYと言う曲です。私のやる気スイッチとかなんやら大事な時にテンション上げたい時には必ず聞くスーパーソングです。
メジャー、インディーズ問わず、一生応援したくて、一生私の中で唯一無二の存在になったNINGEN OK。ライブはもちろんたまらんのですが、このアルバムは一生聴いてたい一枚です。一曲、一曲のタイトルが独特な付けられ方をしているのですが、特に私が好きな一曲が[NINGEN LOVE 超硬質高純度鉄製愛情痙攣狂気の狭間に胸で鳴る爆音 と 繋いだ柔らかな手]です。インストバンドって歌詞がないから、聞く人によってはどんな気持ちで聞けばいいかわからないと感じる人が多くいるかと思うのですが、一曲、一曲のタイトルを思い浮かべながら聞くと、ブワァァァと感じるのです。とにかく私はNINGEN OKが大好きだ。
ライブハウスで働き始めてから色んな音楽へのアンテナが立ったわけなのですが、その中でも過剰に反応してしまうのが実は、エレクトロなサウンド。そして独特な特徴のある女性ボーカルの声。Hundred Watersはどちらも100点満点なバンドでございました。ボーカルのニコル・ミグリスさんは憧れの声でございます。こんなふうに歌えたらなとなかなか思うこともないのですが、生まれ変わって何かしら奇跡が起こったら...私はニコル・ミグリスさんになりたい...。そんなことを思ってしまう最高の女性ボーカルが歌う一枚です。
KNOTFEST JAPAN 2016に遊びに行った際にIssuesを知りました。ライブを見て、一瞬で好きなりました。所謂、ラウドロックというジャンルは高校生の頃にはまり日本のラウドロックバンドのライブに行ったり、CDをたくさん買いました。しかし、Issuesのこのアルバムは私が知っているラウドロックを超えてきてしまったのです...。クリーンのVocalが歌うますぎ問題というのもあるのですが、歌メロが個人的にどストライクでした。特にcomaという曲が私の推し曲であり、モチベーションぶち上げ曲です。
イギリスに留学している友人からお薦めしてもらい知りました。実はReNさん、長渕剛さんの息子さん。歌を聴いても私は全然わかりませんでした...。音楽で元気をもらうことは私の人生でそんなになかったのですが、このアルバムの[生きる]という曲にはとても救われました。もうすっかりファンですね。彼がパーソナリティを務めるラジオにInstagramからコメントをして、奇跡的に読んでもらってキャーキャー言ってしまうくらい好きです。笑兎にも角にも、スーパー魅力的ボイスはぜひ聴いてほしい。
あ、歌詞ってなんでもいいんだと気付かせてくれた正に転機を起こしてくれた1枚です。前のバンドメンバーに教えてもらって知りました。どんな歌にも歌詞がつきものですが、私にとって歌詞というのは正直重苦しく感じるものなのです。ましてや、自分が作る側になると人に伝えたいこともなければ、思っていることを歌というコンテンツで伝えるというのがなんとも言えない気持ちになってしまうんです。しかし!最初にも書きましたが、B-DASHを知ったことで歌詞ってなんでもいいんだと思うようになりました。(本当は何か歌詞に意味があるのかもしれないですが...)何いってるかわからないけどかっこいいって、外国の曲でしか感じたことなかったのですが日本のバンドで唯一それを感じまくりました。何いってるかわからないけどかっこいいって、それって本当に音楽がかっこよくなきゃ感じないんじゃないかって私は思うんですよね。感じ方は皆さんそれぞれでございますが私はB-DASHに激しくそれを感じ、今もとっても大好きです。
正直なところ、私は人生の転機が訪れるほど生きてないからそんな10枚もアルバム選べねーわ!と思っていたのですが、そうでもなかった。笑
あれもこれも転機訪れたわってアルバムが何枚も思い浮かびました。逆に音楽以外で転機って訪れてたかな~と考えたら、何もありませんでした!
音楽に支えられて生きているんだと再認識。私は今年で25歳になるのですが、30歳まであと5年でまた転機になった10の音楽が変わるんじゃないかな~と思っています。5年後もこのシリーズは続けていきたいです。
1996年10月13日生まれ
オルタナティブ和太鼓バンド《あみだあくび》のVocal.
バンド活動以外はバンドのライブ撮影のお手伝いなどなど。
たまにデザインのお仕事もお手伝いしている。
2020年からFREEZINEのスタッフとして加入。