FEATURE
2022.01.11
FEATURE
2022.01.11
もしもその音楽と出会っていなければ、いまの自分はない。人は誰しもが、そんな人生の転機となった音楽を持っているもの。そこでこのコンテンツでは、各界のFREEZINEたちに、自分史上において転機となった10の音楽を選んでもらい、当時のエピソードと共に紹介していただきます。選ばれた音の並びから、人となりが見えてくる。
後部座席小学生時代可愛唯お気に入りアルバムの一つであるこちらのリミックスアルバム。父親がCDショップでかなり探して手に入れた音源だそう。
音楽はありとあらゆるジャンルがいいんだよ、世に大きく出ているアーティストだけがいいわけじゃないんだよ。という今のスピリッツを築いてくれた人生の教科書的存在。
そして、セットリストが完璧。特にLead→w-inds→D-51の少しずつ色を変えて行く流れも気持ちがいい。
D-51の「NO MORE CRY」なんて幼稚園の運動会で使われていた曲じゃん...。このアルバムが出たばかりの唯の人生のノスタルジーなんてまだ幼稚園児時代しかなかったからね。そんなちびっ子にも発売当時からノスタルジーを感じさせる胸熱なアルバムです。
深田恭子さんのイージーライダーも名曲だし、上戸彩さんもソロでCD出していたんだと発見がある。年代問わずアイドルや美少女タレントに詳しい、週末神保町にいる人たちは恐らく「俺この曲知っている側ですから」みたいな雄叫びが出ること間違いない。
なんてったってアイドルリミックスでは南青山少女歌劇団と美少女クラブからも選曲されていますからね!
平成初期感漂う胸熱アルバムすぎる。時代の産物としても完璧なので是非30代以上の方は涙を流しながら聴いてほしい。
そして唯はこの時、早くも音楽ストリートのスタート地点に立ったのであった...。
こちらも後部座席小学生時代のお気に入りの一枚。
当時、世の中の音楽で1番かっこいいと思っていたのが9mm parabellum bullet だったあの頃、大人ってこんなお洒落な音楽聴くんだ!と衝撃だった。
参加しているボーカル陣も豪華でかっこいい。何でこんな色気のある音楽が作れるのか...恋の一つ知らない幼少期に夢中になりました。自室でも聴きたくてMDにダビングして部屋でも何度も聴いたのも懐かしい思い出。
この中でも最もお気に入りの楽曲が 「miss you/loves melody. & Ryohei」我ながらかなり見る目(聴く耳?)ありますね~。
いつかは助手席で好きな人の隣で聴く日が来るのかな...。幼い私にそんな夢を見させてくれるくらい色っぽくて切なくてちょっとワルそうな感じもあって心をギュッと掴まれた。
大人になってもあの時と変わらず心掴まれるアルバムの一つです。
アイドル、メタル、パンク、歌謡ロックを聴いていた私の音楽性をガラッと変えてくれた一枚。音楽性どころか人生ごと変えてくれた一枚です。
高校受験勉強中に手持ちのCDを聴き尽くしてしまったため、父から一十三十一さんのアルバムを何枚も貸してもらったことより見事に落とされてしまった一枚。まさに媚薬系。
家で流れている音楽の中でもブラジル音楽より電子音楽寄りのサウンドが好きだなと気が付いたのもこの時。それが高じてテクノニューウェーブアイドルを始める所まで行き着いたのでやはり人生の道を開いてくれた一枚である。
一十三十一さんと出会って、シティポップと出会って、都会の景色もドライブも本を読むことも全てがもっともっと楽しく感じられるようになりました。シティポップ万歳。
こちらはタイの双子のアイドルユニットの代表曲。
アンテナを色んなところに貼っておけば良いコンテンツに、神曲に出会えるということを教えてくれた罪深い名盤。
小学生の頃、大好きだったアニメ「あにゃまる探偵キルミンずぅ」のOPとEDが「poo」だったのですが、キャラクターの可愛さやアニメの面白さ全てのバランスを完璧にしてくれたのがやはりNeko Jumpの楽曲。
日本語ver.もあるのにタイ語のまんまでOPに使われていた事がすごい。
カップリングの「Chuai Mad Noi」も良い曲。T-POPの良さを早くもここで知る事ができたのですね。
自分が双子で生まれてきた事に不利な思いしか感じられなかったけれど、粒揃いな2人がコスプレちっくな衣装で歌って踊っている姿を見て初めて双子に魅力を感じました。
Neko jumpを筆頭に日本でまだあまり知られていないアイドルを探すことの楽しさを知り、それが高じて今ここにいるんですね~。日本人で誰よりも早くT-POPをやりたいのでまだ誰もやらないことを願っています!
こちらは白塗り、お耽美なバンドに目覚めたきっかけともなった一枚。
中学生の頃、9mmよりもダークなバンドを探していて、・気分がスカッとするメタル ・見た目がゴスっぽいバンドという条件で、「恐い バンド」、「ホラーバンド」などのワードでyahooで検索して知恵袋で見つけたのがこちらのスウェーデンのインダストリアルメタルバンドなのです。
知恵袋でお勧めされていたゴスなバンドのPVをいくつか見ていたのですが、出会いの曲ともなったDEATHSTARSの「Synthetic Generation」のPVはいまだかつて見たこともないくらいシュールで衝撃的でした。だって、白塗りのボーカルさんが白目剥いてツインテールで床で震えているんですよ。
やはり、電子音楽が好きだったこともありインダストリアルメタルはメタル初心者でもすぐに好きになりました。しかし、唯のメタル人生はここで終わるようなものなのですが、デススターズは白塗り文化という大きな爪痕を唯に残してくれた大切な存在です。デススターズがいなかったらバンドマンが白塗りすることの格好良さも気が付けなかったし、耽美なコンテンツを探求していくことも無かったと思います。
未だに怒られた日はスカッとするためにこのアルバムを聴いて帰ります♪
はじめてSNSのアカウントを作った時のアイコンもデススターズでした♪
私はこのアルバムが発売された高校1年生の冬を忘れないぞ。
ということで、少し私、可愛唯の音楽ルーツを解説いたしますと可愛家では幼い頃から家族の趣味でリビングでは常にシティ色の強いジャパニーズポップスとブラジル音楽が流れていました。
幼い頃ゴリゴリのアイドルオタクだった私は「何でAKB流さないの?」と父親に抗議したところ「いつか幼い頃家で流れていた音楽が好きになる時が来る。」と言われてしまいましたが、案の定その時が来たなと確信したアルバムの一つです。
一曲終わるごとに次の曲のイントロが頭に浮かんでくるようなアルバム一枚を通して一つの作品になっているキャッチーな作品です。
電子音とバンドサウンドのバランスも絶妙であっという間に10曲聴き終えてしまいますね。
シティガール、シティボーイが大好きでたまらないボーカル、制作メンバーを揃えており一曲ずつ色が違うのでこれ一枚でかなりお得感がありますね。
しかし、これまでの冨田さんの作品しかりジャパニーズポップスの中でもかなり異色を放つ魅力があり、最初から最後までスッと入ってくるのに「何だったんだこのアルバム...」聴いても聴いても解決できない余韻があります。それを解決すべく何度も何度も聴くので結果それが長く愛される作品になっていることがまた凄い、凄い。
私が1人でも多くの方に聴いていただきたい一曲がトラック7曲目の「鼓動 feat.城戸あき子」です。
語彙力の限界までを使ってこの曲の良さを現すのなら、ココアに入れたマシュマロが溶ける瞬間のように優しい歌声と甘いブレスに熱っぽい歌詞に動きの多い音作りで全体の温かみと厚さが凄い。間に入るコーラスがこの曲の色っぽさをカジュアルに仕立てていて骨抜きになります。
晴れの日も雨の日も病める時も健やかなる時も、春夏秋冬寄り添ってくれる稀なアルバム。基本的に日曜の昼下がりに聴きたくなる曲が好きで聴き始めたのですが、結果月火水木金土日欠かさず聴いてもう一年です。
白塗りで音楽やっていた頃に出会ったのですが、長いことライブハウスでバンドサウンドを家ではテクノばかり聴いていた時期に原点回帰にもなったアルバムです。
1人になりたい時間を優しく包んでくれて、誰かに会いたい気持ちを後押ししてくれるような名曲揃い。
演奏も歌詞も丁寧に作り込まれていて何度聴いても感動させられる。
ペトロールズの歌詞に出てくるGIRL達はとても魅力的で、艶やかな歌声と演奏にドキドキします。「欠点が見当たらないことが唯一の欠点」だなんてこんなおしゃれな演奏に載せられて言われたらこりゃー、よほど惚れ込んでいるなこの人...って胸が苦しくなってしまう。
これは何度でも言いますがどんな時も聴けます。そして、どんな関係の人を想っても聴ける本当にすごいアルバムです。
不可解なタイトルもまたペトロールズ の掴み所のなさを感じられてとても良い。
唯は筒美京平先生大大大大好きなの。可愛唯は昔っぽいからとか過去のものだからよく見えるわけじゃないんですよ。ということを解説していきますと、まずは可愛い女の子が大好き。好きだからこそこだわりがあって、メディアに出てくる女の子の流行りが変わって来た2015年くらいに唯はやはりナチュラルで個性を重視した女の子の方が好きだなと気付き、もっと好みの女性を見たいがために昔のアイドルさんを見始めました。
しかし、世間の可愛いの基準は流行りの中に収まっていることが条件に変わってしまったため理想の可愛い女の子がなかなか見つからなくなってしまいました。私は可愛い女性を見たいこの欲望を叶えるために全力を注いだ結果、TRASH-UP!!のアイドルにもたどり着けたんですけどね..。
電子音楽が好きだったから歌謡曲を聴き始めるなんて思わなかった。しかし、テクノ歌謡というジャンルを作り上げた京平先生の存在をまだ知らなかっただけなのです。
筒美京平先生の楽曲は色んな音楽の要素が入っているからオムニバスアルバムを聴けば世代問わず絶対に好きな曲一曲はあると思うの。唯は編曲で馬飼野康二先生と船山基紀先生が参加している楽曲が好き。やっぱり、テクノに寄ってるのね。筒美京平先生プラス誰が参加しているかで全然魅力が違うから、歌い手と作詞家と編曲者を意識して聴く楽曲を選ぶのも楽しい。
そこでまだ知らない魅力的なアーティストさんとも出会える。
話は戻って動画サイトでサムネイルを見て可愛いなって思った歌手の方を片っ端から見ていた時にこの曲いいなって思う曲が全部筒美京平先生で、逆にして考えると筒美京平先生の楽曲を聴けばいいアイドルさんに出会えることに気が付いたんですよ...。今思えば当時見ていたアイドルさんの世代的にヒットソングの大半は筒美京平先生が書いている事を知らなかっただけなんですけどね。
筒美京平先生との出会いにより好きなアイドルさんともたくさん出会えて人生が薔薇色に変わりました。もうこれ以上好きなものに出会える事はないと思うくらい運命の出会いだったんですね。
話は飛んで、朝ご飯食べている時に何気なく父に筒美京平先生が大好きだって話ししたらそこにアルバムあるよってすぐ目の前の棚を刺してきて阿鼻叫喚。(カエターノとジルベルトジルばかり流していなかったじゃないか..父も好きだなんて知らなかった...しかも4枚組が2つも!)血は争えないなと思いつつしっかり借りパクしたのが本アルバムです。
C-C-Bの「Romantic」が止まらないから始まり少年隊の「仮面舞踏会」や本田美奈子さんのマリリンも収録されている80年代後半アイドルポップスがたくさん収録されたDISC3がお気に入りでした。
筒美京平先生のおかげで大好きな少年隊と野口五郎さんにも出会えましたし人生が豊かになった。色んな広がりができて、人生の不動の幸せと楽しみが出来ました。
一生楽しめる音楽に出会えて本当に良かった。このアルバムに限らず筒美京平先生の作品のレコードも筒美京平先生を通して好きになった歌手の方も全てが光として唯の人生に存在してくれているのです。
昨年発売された少年隊のベストアルバム。人生で1番熱を入れて好きになったアーティストが少年隊とは言っても過言ではないです。
少しでも活動しないかな~とちょうどレコードを一から集めていた時にまさかの発売で迷わずDVD付きの受注盤を購入しました!
少年隊のお陰でずっと習っていたクラシックダンスの格好良さもようやく理解できて、何よりこんなに好きなグループに出会えた幸せを教えてもらえて唯の人生では欠かせない存在です。
松本隆先生の歌詞も康珍化先生の歌詞も凄く綺麗で、アイドルの楽曲もこんな丹念に作り込まれた綺麗な世界観でいいのか、それが求められた80年代凄いなと改めて感動しました。
筒美京平先生のアルバムでもあるとメンバーさんもおっしゃっていましたが、編曲の馬飼野康二のアレンジの凄さにびっくり。
手元にあることで、パフォーマンスを極めることや歌の世界を大事にすることが決して無駄ではないと思い出させてくれます。そして、疲れた気持ちをいつでも優しい気持ちにさせてくれます。
しかし、タワレコで本アルバム発売記念に飾られたシングルヒストリーの看板を眺めていた時「oh!」のカップリングである名曲「PGF」が収録されていないことに気づき、手元に無いことに焦りを感じて即8cm CD買いました。
そんなことにも気が付かせてくれてありがとう少年隊。これからも大好きよ少年隊。
ライブ終わり共演者の方々とナンバーガールの話で盛り上がっていたら、向井秀徳さん作曲の「六階の少女」って凄い曲があるよと教えてもらったことがきっかけで出会った一枚。
90年代感漂う楽曲もhalさんの優しくてほんのり寂しげな歌声も綺麗な歌詞も一瞬にして心掴まれた歌手の1人です。
まず、90年代のzipperやCUTiEのモデルさんが好きで特に当時のモデルさんが歌手デビューする風潮もかなり好きなんです。
当時のいい作品を作ったもの勝ちだ!みたいなモデルさんの人気に頼らない楽曲のクオリティの高さも好きなんですよ。つまり、何買っても絶対にハズレがないので好きなモデルさんのCDはどんどん買う。nicoの「真夏でシュ!」と吉川ひなのさんの「pink」も本当に良いけれど今回は10枚におさめるために割愛。
ブルーは最初から最後までずっと綺麗。全部優しい。ただのお気に入りのCDなんてものじゃ伝えきれない宝物にしたくなる一枚。
海と空気が綺麗な田舎に逃げて来たような透明感のある楽曲揃い。
私は六階の少女の次に聴いた「オートバイ」が好きすぎてシングルを買ったのですがやはり、ブルーを買っていないことが生活している中でずっと気になっていたので中古CDショップで見つけた際すぐに買いました。手元に置いておかないことが気になるくらい音楽シーンでは重宝されているアルバムなんじゃないかなってインディー界隈のhalさんの楽曲への評価とか見ていると感じます。
ライブの帰りにこんな人生でいいのかな、もっと色んな事をして色んなものを見たい。そんな鬱屈していた夜中に車の中で、六階の少女の「HAKATAから4時間ニューヨークから100万km~」のフレーズも当時20歳前後だったhalさんが歌っていることにも凄くグッときた。
まだまだどこにでも行ける、どこにでも行くことは怖くないって音楽活動もモデル活動もしていた彼女が教えてくれました。
あ~改めて聴き直すと時代も流れてしまうし若さも一瞬だし人間どこでも行けるし辛かったことも何も怖くないよねって不思議とポジティブになれるエッセンスもある。
幼い頃に聴いていた音楽は大人になってからまた聴き始めるものなんだなと改めて感じました。私の人生は音楽が原動力となっていて生活に欠かせない存在だと、音楽がある世界に生まれたことをありがたく思います。
ずっと前に祖母が、多感な時期に触れたものは大人になってからも一生忘れないよ!と言ってくれた時はピンと来なかったのですが今ならわかる。
もし、自分に子供ができたら色んな表現に触れられる環境にしたいな。それくらい世の芸術や表現は偉大です。
2000年11月28日生まれ 東京都出身
TRASH-UP!!RECORDSから2021年にデビューしたアイドルグループ「innes」のメンバー。
DJやダンサー。双子の姉と振り付け、作詞などを自身で行うセルフプロデュースユニット「ローストチェリーマーケット 」など様々なジャンルで活動中。