COLUMN
2020.10.15
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2020.10.15
さて、、、、。
どこまで書いたっけ?
あ、そういや最近バンド酒場を始めました、スーパーチャンネル登録をお願いしたいすな。やっぱ楽しくしていきたいからね。
バンド酒場はコチラまで!現在はクロメ回!!
そーんで、、、えーと。
Vol1
Vol2
Vol3
Vol4
ほう。成る程ね。
ちょい最近は企画なりなんなり色々やっていて更新が出来ませんでしたけど、今回のこの辺りの過去シリーズはこの辺りで一旦終わらせようかなぁと思ってます。色々あんだけどちょい掘り下げていくと止めどなくなりそうだし、ちょい湿っぽいしね。
あと掘り下げも大変なもんでこーゆー風に更新がひっじょーに遅くなりそうな予感もしてるんで、ままま一旦終わりって感じにしましょ!
ってな訳でえーと
その頃は丁度人生上でも1番長い期間父親がいた頃
何番目かのその人はなんとか連れ子の僕らと上手くやっていこうとしていたんだと思う
結構優しい人だったから彼から手を上げられた記憶は無い。どっか連れて行ってくれた事もあったと思う、申し訳ないけど忘れてしまったけど。そうゆう外に出ての帰りの電車とか一緒に歩いていた時の記憶はある。
懸命に僕ら兄弟を笑わせようとしてたな。
親が水商売としても稼ぎもバラバラなもんでお金がある時期もあっただろうけど、すぐ無くなるんだよね、色々あったからまぁここはちょい親の人権的にここでは書かない。
水商売ってのはその名の通りでサラサラと流れて安定しない商売なんでね、記憶の限りだと僕の中での1番の贅沢は『すかいらーく』だった。
半年に一回くらい行けたと思う、すかいらーく、、、もう知らない人も発生してるんだろうか、、ガストの元のファミレスね。
こう、、ステーキとかね、食べたいものなんですけどまぁね、あんまし景気の良い家庭じゃ無いので和風ハンバーグ。これが最高の贅沢だ、それとクリームソーダ。
最高ですよ最高。
そんな帰り道に僕らを笑わせようとおどけたりしていたその頃の父の記憶がある。
なんだけど、んー、、、ちょっとね、気が弱いと言うかお調子者と言うか、破綻してる所があって。
会社とか友人なんかと呑みに行くと
全部奢っちゃうらしい、今記憶の糸を手繰り寄せてみてるけど、奢るってのもこう、、お酒のせいなんだよね。呑むと気が大きくなっちゃう。
その度に何万と支払って帰ってくると。
丁度その頃のマンションの向かいにキャバクラだかスナックだかあって四階のベランダから眺めてたらそこからその人が抱き抱えられて出てくるのとかなんとなく見ていたな。
そんな事があると当時と言うか今は年老いてるのでアレなんだけど母は癇癪持ちなのでカッとなると大変なんですね、たーいへん。絶叫ですから、怒号が隣の部屋から聞こえてきて『あぁ始まった』そこからザッと身を伏せて過ごすんだけど
根本的に人間の心を折る様な物の言い方で母は相手をなじる。クズ野郎とかふざけんじゃねぇよとかね、あ、母親がですよ?絶叫でね。物は滅茶苦茶にするしな、その辺りのグラスとか投げるから割れるしな。
でもその人が酒で気を大きくして奢りまくっちゃうから悪いんですわ、そもそもはね。そうすると外で酒を呑むのを禁じられる。
ただ彼はアル中ですからお酒は飲まずにはいられない。(何気に僕は1人だとあまり呑まない)
この辺りから少しずつおかしくなっていく。
部屋に例の大五郎的な馬鹿でかい焼酎が設置されて、氷下魚が用意され(知ってる?魚乾燥させた奴な!)仕事から帰ってきた彼がテレビで野球中継を流しながらそれで晩酌をする。
母はお水なんで夜は居ない。
無言でお酒を呑んでる彼を良く見ていた。流れる乾燥したナイター中継。少しずつ出会った頃に僕らを笑わせようとしてくれていた陽気な彼の面影は無くなっていく。
あの部屋の色や匂いみたいな物は多分一生忘れられないんだろうなと思う。
その時は多分ファミコンか何かやっていた
ボキャみたいな。うん、こう、、鈍い音がしてまぁその前からなんか隣から言い争いは聞こえてきてたから、良くない音と言うのはすぐわかる。
リビングに行くと口を押さえた母親。怒号の彼。
血だらけである。なんせ結果前歯二本折れてるし。さぁどうしよう、とても怖い。まだ中学生くらいだ、とりあえずなんか叫んだ記憶くらいはある。それでも母は口を止めない、非常に口汚く彼を罵った。
んー、、あんま思い出したくねぇなぁ。
なんかぐちゃぐちゃだったね。僕が出てったから少し2人とも水をさされた感じになってはいたね。そりゃそうか、喧嘩してたらガキ現れて泣いてたらそりゃあね、、、。
その日はそのあとどうなったか覚えて無いけど、どっちか出て行ったかなんかだったかな。
そんな事もあった。
んでその前後辺りから彼は地下カジノにハマる訳です。えぇ、映画みたいだろう。
あんのよ、その辺りにあの当時は。薬も横浜駅とか良く売ってたしな。夜の世界ってそうゆう所が切なくて点から点じゃ無いんだよね、僕の考えだと。線で繋がってる。風俗はコチラ、ホステスはあちら、ホストは僕らの時代的にはあんまし知らなかったけど、カジノはこっちでってそれぞれに顧客が入れ替わる様な感じで夜の世界で働いてた人は身近にあったと思う。
そこの1人が彼だったんだろう。
そうするとどうなるかはお察しですね。
察して下さいね、当然儲かる筈無いんだから、そうゆう人がどうゆう結末に向かって行くかなんて一つしか無いんだから。
丁度その頃
何度目かの喧嘩のあと僕は酔った彼に話しかけられた。母は居ない、僕だけだったと思う。
『おまえの母さんはさ、酷いんだよ』
そんな話を真面目に聞かされた。僕は話し相手になるしか無いから何となく頷いてこう言われる。
『おまえももうわかる歳だから言うけど、おまえの母さんはヤらしてくん無いんだよ、もうずっとだよ、ヤれて無いんだぞ、俺は。』
そうなるとこう、味気ない平和だったなと思う。和風ハンバーグは美味しかったし、普段僕は良く1人で飯喰ってたからそうゆう団欒に慣れないながらも楽しかった。彼はそれなりに頑張ろうとしていたし、メロンソーダも頼めたし。
だからそんな話は聞きたく無かったな。
そして彼は消えた。
300万くらいだった筈。借金してクビが回らなくなって
そっちの本職の方々が来て、母の店にまで押しかける位になっていた。
兄は彼を慕っていたし、多分今も自身の父親は彼だと思っている。男親に対する渇望は彼の方が多かっただろう、なんせ僕にはその兄がいたし、途中からおかしな事になってはいたがそれなりに小さい頃は母親の居ない部屋で僕の面倒を見ていたから、不安もあったんだろう、良く懐いていたからね。
そんな兄は彼が出て行ってからもたまに会ったりしていたようで僕について彼はこう言ってたそう。
『俺はな、アイツの目が怖いんだよ。気を許して会話が出来ないんだよ、アイツの目のせいで』
そんな訳で兄的には僕も彼がおかしくなった責任がある的な方向でまとめられていますこのお話しは。
目 かぁ。
仕方ないじゃんて言い方はあんまし好きでは無いけどそうゆう目になるにも理由があるんですよ。
だってこうゆう場所で話せる話でこの位だけど
多分これ2割くらいだもん。
さて!!んな訳で来週からは気分を変えて『ドキワク♡ミケラのバードウォッチング♪』が始まります!!何も期待しないで待て!!!
あ、それでもちょっとだけ言っておきたい。彼は結果として消える選択をするしか無くなった訳だけど、後半の方は冷凍庫作業をして-20度の寒い倉庫で手をボロボロにして毎日働いていたし、母も子供を捨てる選択はしなかった。許す許さないと言う感情を僕はこの辺りに一切持ってないんだけど、それだけはね、書いておかなきゃいけない。
それもまた人生さ。