「僕のビジネスアイデア、誰かパクってください。」by Ape 第2回／回転居酒屋

高尾という場所は都心のように居酒屋が乱立しているエリアではありません。あるのは学生向け居酒屋チェーンか、入るのに若干勇気のいる個人宅のような外観のお店ぐらいです。
前述の川活はまあ最高なんですけども、当然僕はお店でお酒を飲むのも大好きなので、近所にお気に入りの居酒屋を見つけたいとは常々思っておりました。
しかし、高尾に引っ越してきてからはずっと緊急事態宣言やら何やらでお店でお酒を飲むことが許されない状況が続いており、ようやく最近になって宣言が解除されましたが、いきなり個人経営の居酒屋に突撃するのはハードルが高いし、学生向け居酒屋はおじさんにはちょっと厳しいしってことで困り果てていたところ、近所のショッピングモール内に出店しております「回転寿司 すしえもんイーアス高尾店」様がそっと優しく僕を受け止めてくれたのでした。

すしえもん様の公式Webサイトには上記の画像が掲載されており、親会社が水産会社だから使用しているネタが高級寿司店と同じレベルで美味しいよ、という趣旨の文言が記載されております。で、実際美味しいんですよ。

最初にすしえもん様を訪れた時はまだ緊急事態宣言中だったためお酒を飲むことは出来なかったのですが、食事をしながら「美味しいなあ。ここで寿司と一緒にビールを飲めたら幸せだなあ。」と思っておりましたので、酒類の提供が解禁となった日にはもう開店時刻を見計らって全力疾走で入店いたしました。僕は嬉しくて涙を流しながら、左手にビールジョッキ、右手に寿司を持ち、それを左右交互に次から次へと口に運ぶマシーンと化しました。
それから結構な頻度で通い詰めております。すしえもんイーアス高尾店様、本当にいつもお世話になっております。

通い詰めている理由として、僕は元来自意識過剰で人見知りという酒場放浪には全く向かない性格であるため、店主との距離が異様に近いカウンター席のみの個人店はちょっと苦手だったりするので、回転寿司のように好きなものを好きに選んで自分のペースで食べられるスタイルが性に合っていたのだと思います。

まあでも、あれです。段々分かってきたことですが、ビールとお米は相性が悪いです。
たくさん寿司を食べたいし、たくさんビールを飲みたいのだけど、この組み合わせだとすぐにお腹が膨れてしまうのです。その結果、最近はすしえもん様に行っても、刺身の盛り合わせや天ぷら、茶わん蒸し、サラダ、汁物などをつまみにお酒を飲んでしまい、結局寿司を一貫も食べずにフィニッシュ！ということも珍しくありません。

「これじゃ回転寿司じゃなくて回転居酒屋じゃん！」

そう、これがこのビジネスアイデアを思い付いたきっかけです。

前回同様ヘッダ画像にあるのがそのまま答えなんですけど……回転寿司スタイルのお店で、寿司ではなく居酒屋の定番メニューがレーンをぐるぐる回ってたら最高やん！というものです。

居酒屋の定番メニューと言えば、枝豆、焼き鳥、漬物、刺身、ハムカツ、だし巻き卵、焼き魚、冷やっこ、唐揚げ、アジフライ、モツ煮、エイヒレ、餃子、たこわさ、ポテトフライ、あと何かありましたっけ？締めの一口ラーメンとか一口チャーハンみたいなメニューがあっても良さそうですね。
まあ、そんなようなものたちがちょこっとずつお皿に乗ってレーンを回っている訳です。一皿100円～300円程度のリーズナブルな価格で。カウンター席とテーブル席があって。回転寿司同様、レーンに無いものは注文も出来ます。

普通の居酒屋って、1人とか2人とか少人数で行くと料理一品一品がちょっと多いんですよね。色々なものを少しずつ食べたいのに、すぐにお腹がいっぱいになっちゃう。
例のあの回転寿司の皿ぐらいの容量だったら丁度良く色々な種類のつまみを食べられるし、複数人のグループでも自分の好きなものを各自選ぶ訳だから“一個残し”も発生しないし、良いこと尽くめじゃないですか！

もしそんなお店があれば僕がメチャクチャ利用するしメチャクチャお酒を飲むので、誰かやってください！！！

（こんなベタなアイデアなのに調べても完全一致する業態のお店が出てこないんですよねー。何か落とし穴があるのかな……。）

Ape