COLUMN

2022.07.05

「文系恋人放浪中」by 赤城文 第6回 /赤城文に作詞の話をさせて!作詞の仕事を下さい!

長くなるので最後まで読めない業界の方々に先に伝えておくとアイドルでもアイドルじゃなくても細かい要望を叶えた作詞ができるのでぜひ作詞のお仕事を下さい!別に個性的な詞だけしか書けないわけじゃ無いです!!振り付けもできますのでお願いします!!!

まだ私の書いた歌詞を見たことない方へ
私の書いた歌詞はnoteにまとめております↓

https://note.com/aya_doll_die

たまにnote読んでいるって声も頂けて嬉しいです^_^

さて本題に参ります

私、ローストチェリーマーケットと(主に曲の一番を担当)
あたし全部あげる。で(今の所の既存曲全て)作詞と振り付けをさせていただいているのだけど

作詞の裏話が聞きたいって声をチラホラ頂いたのでちょっと書くね(ちょっとじゃないだろ)(覚悟しろください)

基本的に一緒にやる人の潜在能力(主にファンの方からは見えにくい色気と人間性)を引き出せるかどうかや可愛く見えるか切なく見えるか素敵に見えるかどうかをイメージしながら歌詞も衣装の一部だって気持ちで書くんだけど、

チェリマケの時は双子の妹とやっているから相手のことをよく分かっている分わざわさ向こうのイメージに寄せたりとかはなく、

お互いの人生や感情や見てきたものが交わる部分で自分の頭に湧いてきた好きなものを自然な形で表現するという感じで

あたし全部あげる。に関してはグループに足りない部分を補うように

やたらと演出がかっていて世界観が強く押しでた楽曲を作曲者さんにお願いして、そう言った歌詞を書いていきますが

今一番アンテナ貼っているコンテンツは80年代のリバイバルとSNSや歌舞伎町で悩める若者の気持ちなので全てを踏まえた上でここに重点を置いています

結局は流行りを作っているのはそれらたちなので

「オーダーメイドガール」の歌詞に関しては過去にネットインタビューで語っているので是非読んでくだちゃい↓

https://i-topics.com/articles/hTJBfM7wtX

この曲に関してはデビュー曲だったのもあり、アイドル(メンバー)の人間味に触れて恋するように熱烈に推してくれたらなという気持ちを意識して書いたので、

メンバーをカフェに集めて恋愛観やコンプレックスや人生観などを細かく聞いて全てメモして最大限に魅力が出るようなパートをみんなに振り分けようと各々の潜在的な個性を表に出しました

基本的に全あげ。の中でやりたい楽曲はなくて、グループが上に行けるにはどんな楽曲なら愛されるかを意識して毎回練っています。このグループでやりたい曲が無い方が余計なエゴがないから凄く良い。

だって本当はロック大好きだから1人だったらガレージロックとかやりたいし

主な歌詞の書き方は良いと思った造語や文章や単語をあらかじめスマホのメモに書き溜めておいて、

頂いた楽曲を聴いてみてその歌詞ストックから曲のイメージに似合うフレーズを抜粋して空白の部分は後から肉付けしていく感じです。

歌詞ストックからどうしても使いたいけど文字数入らない又は足りない言葉があった場合は言い換えたりして文字数に収めます。

「エロトリアム」に関してはふとこのフレーズが浮かんできて、私が思う「エロトリアムとは」というのを想像しながら肉付けしていきました。

あとなるべく言葉が多い方がキャッチーに聴こえるのでちょっと早口になるぐらいを意識して書きます。韻も大事にしてるけどあまり囚われ過ぎないようにしている

次のフレーズが予想できない歌詞を心がけるばかりに文の歌詞は変って言われるけど、

内容が人間味がある分聴けば聴くほど歌詞が一人歩きしているわけではないなって分かって頂けるはず!

楽曲のオケを頂いた段階でガイドメロディが入っているのですが、

メロディのニュアンスを勝手に変えたりセリフを入れたり歌メロの部分をセリフにしたりコーラスにしたり結構好き勝手やってしまいますね

あたし全部あげる。の「メメントドライブボーイ」のイントロの「東・南・西・北」とかも勝手に加えました

あとは一緒に歌うメンバーの事以外に家や通学通勤など歩きながら一人で音楽を聴いている人を絶対に意識して歌詞を書きます

寂しい時、退屈な時、元気なりたい時に寄り添ったり誰かが自己投影して楽になれる歌詞を意識します。なのであんまり底抜けに明るかったり地底の様に暗かったりフレーズループ系の曲はないかも

私は映画も音楽も小説も漫画も好きだけどそれらにインプットされた作品を自ら書くことはないです

たまに歌詞の中に歌謡曲のタイトルなどを交えたりすることはあるけどね…

自分の人生が主に歌詞に反映させているかも。
だから普段から吸いも甘いも安心も刺激も感じられるように人間関係や芸事にアンテナ貼ってる
主観と客観どちらも大事にしている


楽曲に関してはどちらのグループもど頭からアウトロまで細かく欲しい要素を作曲者さんにお伝えするので、自分が受けた音楽での影響はそこに反映されてます!

作曲はできないけど音楽が好きな分細かいニュアンスは比較的分かるので死ぬほど細かく例をあげてA.Bメロやサビのリズムまで要望したりします
こういう音があったらライブで興奮するな〜とかも意識します。

あと、チェリマケの白色とスパイシー以外の三曲と全あげ。の曲のタイトルも考えさせて頂いているのですが、

なるべく人の好奇心をそそるような珍しい組み合わせの言葉を並べるかつ''ザ・タイトル感''漂うキャッチーでスルッと言葉に発せる響を意識しております

タイトルもグループの印象であり広告の一部だと思う

例えグループが解散しても思い出補正だけでなく誰かに寄り添う一曲としてずっと聴いてもらえるような商品としての成立を心がけるのは絶対かな

そんな感じでプロデューサーもアイドルも頑張っている作詞の話でした

ちなみに振り付けに関しては全く練ってないしカウント=リズムを意識しながら人物が魅力的に見えるように動くことだけ頭に置いてただ頭に浮かんだ振り付けをみんなに教えてる。だからコレに関しては語りにくい!でも言葉にできそうならまた書きます

次回「ただの承認欲求でステージに立っている人たちへ」です⭐︎

PROFILE

赤城 文(アカギ アヤ)

2000年11月28日生まれ 東京都出身
セルフプロデュースアイドルグループ「あたし全部あげる。」のドールレッド担当と実の双子の妹(innesの可愛唯)と共に「ローストチェリーマーケット」として活動中。
主に作詞と振り付けを行なっている。

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