COLUMN

2022.11.01

「文系恋人放浪中」by 赤城文 第10回 /秘境ラブホテル体験記

記念すべき10回目です!わーい!やったー!

フリージンの皆様、読者の皆様本当にありがとうございます( ; ; )

皆様のおかげで文は伸び伸びコラムを続けることができております。

これからも沢山面白い事ができるように精進します!

(ここまでは夢オチ)

ラブホテル大好き体当たりライター系アイドル赤城文のラブホ冒険期を記します。お待たせしました。

もっとたっぷり読みたい方は是非こちらも読んでくださると嬉しいです❤︎↓

東京と地方のラブホ街は全く別の生き物である|赤城 文【ミレディ♡チャーム】|note

早速本題に参りますと文のTwitterやインスタをご覧になっている方は分かる通り(分からない)

秩父のほぼ車道の山道の奥の秘境にあるラブホテルに潜入してまいりました


昭和ラブホ好きは都心だけでは生きていけない窮地に追い込まれたのです。

小岩の「赤い靴」は閉業。


いつの間にか回転ベッドと鮮烈な赤が美しいホテル「シャトー巣鴨」も閉業

そして連れ込み宿、吉祥寺の「和歌水」も閉業決定…

歌舞伎町の中にも探せば美しい建築のラブホテルは存在しますが、代表的な都心の昭和ラブホは次々と姿を消すのです。あまりにも切なすぎる。

いく宛の無くなった体当たり系ライター赤城文氏は、そんな訳で前々から気になっていた秩父のホテル「ニュー高瀬」まで足を運びます。

貝殻の様なベッドとソファがあり、バブルと仏を感じる洋室5号室を目指して、、、、、、

ですが、思ったより秩父駅から遠く30分程かかりました。

それだけならまだいい。

道が、余りにも、暗過ぎる、まだ8時過ぎだというのに人も少ない。

山の麓に剥き出しの墓地がこちらを向いている。

車で通る事を主としている道路なので歩道はかなり狭いし街灯が少ないのに、ガードレールの作りが甘くよそ見したら隙間から小川に落ちそう。

スマホのライトで道を照らさないと歩きにくい。

見渡せば大きな山、森、森、

山がゴゴゴと鳴っているかのような巨大で真っ黒な妖怪に見えるぐらいの圧

街自体がもうオカルトの域、霊のいない心霊体験、精神崩壊の域(私が1番オカルトだけど)

そんな馴れない禁忌な道を長々歩いてラブホテルに潜入する体当たり系ライター赤城文、変態過ぎる(途中で気づいた)

涙目で生気を失いながらニュー高瀬に何とか辿り着きました。灯が見えた時に心底ホッとしました。(この道はニュー高瀬の看板しか明るくなかったな)


まずフロントという概念が存在せず、看板の付いた一般的な民家に外から声を掛けたらマダムが返事をして外に出てきてくださる形でした。

お目当ての部屋を伝えると、どうやらホテルは全てアパート形式ではなく小さな一軒家が一個ずつ立ち並びそこに部屋番号が振ってあり、一軒家が集まる村みたいに化した和室部屋村を通り過ぎて
川が流れる橋を更に通り過ぎると洋室部屋村に辿り着きました。

土地をふんだんに使ったラブホテル初めて見た。
コテージに近い感じです。

お目当ての洋室5号室に辿り着きましたが、そこは駐車場付きの小さな小さな一軒家でした。

扉を開けるとすぐさまが階段見えて、一階が玄関と階段で二階がお部屋になっていました。


階段を上がっていざ部屋の扉を開けると


スペースエイジとバブルと仏の入り混じるゴー☆ジャスで贅沢な作りから(サンハトヤを想像するなよ)微塵にもいやらしさを感じれず城の一室に来た気分で圧倒されました。でも性の陰気は感じました。

偏見ですが利用客は熟年層もしくは不倫が多そうかなと(ラブホテルで勝手に性癖占い)


回転ベッドが想像の倍以上デカい、、、ブッダマシーンの様にギラッギラ。
闇落ちペテン師マーメイド専用のベッドって感じ、、、

大事な物を抱きしめる小さな蛙ちゃんが居たのでオチビとサイズ感が似ているなぁと思い、隣に並べて仲良くさせてみました。きゅいーすぎた。

ソファとベッドはシェル型でオレンジ、床と壁はスカイブルーで統一されており

脱衣所とお風呂場は真紅で黒いサイケデリックな模様が上から蔓延り、おばあちゃんのおうちの様な可愛さを感じましたがお風呂場の窓には謎の女性の柄が、、、今っぽくも昔っぽくも取れるアニメ絵とも取れる様な女性の顔に背筋がヒヤリとしました。性的なモチーフというわけでも無さそう。

更にお風呂には金のすけべ椅子に金の円形風呂が置いてあり可愛かったです。豪華絢爛の一言に尽きます。

エロい事するのが罰当たりなぐらい隙のないデザインのこのようなラブホテルでエロい事する人はどうしようもなくいやらしいと思いましたよ。
エロの猛者。エロ猛者。

何となくつけたテレビでアイドルが笑っているだけで現実世界との繋がりが切れていないんだなとホッとできるぐらい隔離されたニュー高瀬という場所に一種の「街」を感じました。

慣れない場所の中で更に慣れないインテリアに囲まれる恐怖に皆様がどう思うのか気になるので興味がある方は明るい時間に徒歩、暗い時間は車がタクシーで行ってみてください。歩くのが苦手な方は絶対に車で。

お風呂場に前のお客様が残したアイコスの吸い殻にも現代を感じて現世とこの街(ニュー高瀬)は解離していないんだと安堵した程の奇妙な体験でした。

※秩父の街はセピアでノスタルジックなのでのどかな街に不慣れで繊細な方は明るい人と行って下さい

PROFILE

赤城 文(アカギ アヤ)

2000年11月28日生まれ 東京都出身
セルフプロデュースアイドルグループ「ミレディ♡チャーム」のドールレッド担当と実の双子の妹(可愛唯)と共に「ローストチェリーマーケット」として活動中。
主に作詞と振り付けを行なっている。

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